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大阪大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

m=2またはm=3とする。nを自然数とし、1以上n以下の整数値をとるm項の数列{a1,,am}のうち、1km1に対して2akak+1を満たすものの個数をSm(n)とする。

(1) S2(n)を求めよ。

(2) S3(2n+1)S3(2n)=S2(j)を満たす自然数jを求めよ。

(3) limnS3(n)n3を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

場合の数数列積分 数え上げ、場合分け、漸化式の変形不等式評価

方針

(1)a1 を固定し、a2 の選択数を和にする。(2)は上限を 2n から 2n+1 に増やして新たに加わる3項列を調べる。条件のため新しい値は第3項にしか現れず、残る2項が S2(n) そのものになる。(3)は一般に S3(N)S3(N1)=S2(qN) と表し、(1)の評価で平方和との間に挟んで極限を求める。

解答

(1) a1=q と固定する。条件 2a1a2n を満たす a2n2q+1 個であり、1qd である。ただし、dn/2 以下の最大の整数とする。するとS2(n)=q=1d(n2q+1)=d(n+1)d(d+1)=d(nd).したがってS2(n)={q2(n=2q),q(q+1)(n=2q+1)である。

(2) 上限を 2n から 2n+1 に変えて新たに加わる3項列を考える。2a1a22n+1 かつ 2a2a32n+1 だから、値 2n+1 が現れるとすれば a3 だけである。よって新たな列では a3=2n+1 であり、a2n となる。

したがって (a1,a2) は、各項が1以上 n 以下で 2a1a2 を満たす2項列である。その個数は S2(n) だからS3(2n+1)S3(2n)=S2(n).よって j=n である。(1)の式から S2(q) は自然数 q
ついて狭義単調増加するので、この j は一意である。

(3) N2 とする。上限を N1 から N に増やして新たに加わる列では a3=N である。N/2 以下の最大の整数を qN とおくと、残る条件は 2a1a2qN だからS3(N)S3(N1)=S2(qN).(1)よりqN214S2(qN)qN24.また N/21<qNN/2 だからN216N4S2(qN)N216.S3(1)=0 であるから、これを N=2,3,,n について加えると116N=2nN214N=2nNS3(n)116N=2nN2.各辺を n3 で割る。N=2nN2/n31/3N=2nN/n30 だから、はさみうちによりlimnS3(n)n3=148.

総評

難度7、計算量6。想定時間は24分程度。(1)の偶奇表示だけで終わらず、偶数・奇数それぞれの閉じた式 まで整理しておくと後半で使いやすい。(2)では上限の増加による差を「新たに第3項が最大値になる列」と解釈できるかが中心。(3)は3重和を直接計算する必要はなく、差分を S2 に落として平方和で挟めばよい。整数部分による誤差は一次式以下なので、n3 で割ると消えることを不等式で示すのが採点上安全である。

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出典: 大阪大学 2011年度 後期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。