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大阪大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

半径1の円周上に,4n個の点P0,P1,,P4n1が,
反時計回りに等間隔に並んでいるとする.
ただし,nは自然数である.

(1) 線分P0Pkの長さが2以上となるkの範囲を求めよ.

(2)P0,P1,,P4n1のうちの
相異なる3点を頂点に持つ三角形のうち,
各辺の長さがすべて2以上になるものの個数g(n)を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

場合の数三角関数図形と方程式 数え上げ円の性質、範囲評価

方針

(1) は半径1の円の弦の長さを中心角で表し、2sin(/2)2 を解く。(2)は三角形の3頂点を円周上に反時計回りに並べ、その間の点間隔を a,b,c とおく。各辺の長さが 2 以上であることは、それぞれの円周上の間隔が少なくとも n であることに等しい。よって a+b+c=4na,b,cn の正整数条件を数え、最後に始点の選び方 4n 通りと、同じ三角形を3回数える補正を入れる。

解答

(1)

隣り合う点の中心角は 2π4n=π2n である。したがって線分 P0Pk に対応する中心角は kπ2n である。半径1の円で中心角 α に対する弦の長さは 2sin(α/2) だから P0Pk=2sinkπ4n である。ここで 0k4n1 では 0kπ/(4n)<π なので、正弦は非負である。

よって 2sinkπ4n2sinkπ4n12 と同値であり、π4kπ4n3π4 である。したがって nk3n である。

(2)

条件を満たす三角形の3頂点を円周上で反時計回りに見て、隣り合う選択頂点の間隔をそれぞれ a,b,c とする。ここで a,b,c は点の個数の刻みで測った正整数であり、円を1周するので a+b+c=4n である。

(1) より、2点間の弦の長さが 2 以上であるためには、その間隔が n 以上 3n 以下であればよい。三角形の3辺すべてについてこれが成り立つためには an,bn,cn が必要十分である。実際、この3つが成り立てば、a+b+c=4n から各間隔が 3n を超えることはない。

そこで a=an,b=bn,c=cn とおくと a+b+c=n であり、a,b,c は非負整数である。この解の個数は (n+1)(n+2)2 である。

始点となる頂点を 4n 通りに選び、その後の間隔 (a,b,c) を選ぶと条件を満たす三角形が得られる。ただし、同じ三角形は3つの頂点のどれを始点にするかで3回数えられる。したがって求める個数は g(n)=4n3(n+1)(n+2)2 である。整理すると g(n)=4n3(n+2)(n+1)2=2n(n+1)(n+2)3 である。

別解

解法2(1頂点を固定して和をとる)

方針

(1) は中心角から弦長を判定する。(2)ではまず P0 を含む三角形だけを数える。他の2頂点を Pj,Pk とし、3つの円周上の間隔がすべて n 以上という条件を連立不等式にして、j ごとに k の個数を足す。

解答

(1)

P0Pk の中心角は kπ/(2n) だからP0Pk=2sinkπ4n.従ってP0Pk2となるのはπ4kπ4n3π4,すなわちnk3nのときである。

(2)

まず P0 を1頂点にもつ三角形をP0PjPk(0<j<k<4n)と書く。3辺がすべて 2 以上であるための必要十分条件は、円周上の3間隔についてjn,kjn,4nknが成り立つことである。

従ってnj2n,j+nk3n.固定した j に対する k の個数は 2nj+1 だから、P0 を含む三角形の個数はj=n2n(2nj+1)=1+2++(n+1)=(n+1)(n+2)2.頂点の選び方を 4n 倍すると各三角形を3回ずつ数える。よってg(n)=4n3(n+1)(n+2)2=2n(n+1)(n+2)3.

総評

円周上の等間隔点を、弦の長さではなく円周上の間隔で管理する数え上げ問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は18〜22分。(1)では弦長を 2sin(kπ/4n) と置くこと、(2)では3つの弧の間隔 a,b,c がすべて n 以上になることに気づくのが中心である。数え上げでは始点を 4n 通りに選んだあと、同じ三角形を3回数えているため3で割る補正が必要になる。a,b,cn なら上限 3n は自動的に満たされる、という確認も答案に入れておくと安全である。

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出典: 大阪大学 2001年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。