方針
(1) は半径1の円の弦の長さを中心角で表し、 を解く。(2)は三角形の3頂点を円周上に反時計回りに並べ、その間の点間隔を とおく。各辺の長さが 以上であることは、それぞれの円周上の間隔が少なくとも であることに等しい。よって 、 の正整数条件を数え、最後に始点の選び方 通りと、同じ三角形を3回数える補正を入れる。
解答
(1)
隣り合う点の中心角は である。したがって線分 に対応する中心角は である。半径1の円で中心角 に対する弦の長さは だから である。ここで では なので、正弦は非負である。
よって は と同値であり、 である。したがって である。
(2)
条件を満たす三角形の3頂点を円周上で反時計回りに見て、隣り合う選択頂点の間隔をそれぞれ とする。ここで は点の個数の刻みで測った正整数であり、円を1周するので である。
(1) より、2点間の弦の長さが 以上であるためには、その間隔が 以上 以下であればよい。三角形の3辺すべてについてこれが成り立つためには が必要十分である。実際、この3つが成り立てば、 から各間隔が を超えることはない。
そこで とおくと であり、 は非負整数である。この解の個数は である。
始点となる頂点を 通りに選び、その後の間隔 を選ぶと条件を満たす三角形が得られる。ただし、同じ三角形は3つの頂点のどれを始点にするかで3回数えられる。したがって求める個数は である。整理すると である。
別解
解法2(1頂点を固定して和をとる)
方針
(1) は中心角から弦長を判定する。(2)ではまず を含む三角形だけを数える。他の2頂点を とし、3つの円周上の間隔がすべて 以上という条件を連立不等式にして、 ごとに の個数を足す。
解答
(1)
の中心角は だから従ってとなるのはすなわちのときである。
(2)
まず を1頂点にもつ三角形をと書く。3辺がすべて 以上であるための必要十分条件は、円周上の3間隔についてが成り立つことである。
従って固定した に対する の個数は だから、 を含む三角形の個数は頂点の選び方を 倍すると各三角形を3回ずつ数える。よって
総評
円周上の等間隔点を、弦の長さではなく円周上の間隔で管理する数え上げ問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は18〜22分。(1)では弦長を と置くこと、(2)では3つの弧の間隔 がすべて 以上になることに気づくのが中心である。数え上げでは始点を 通りに選んだあと、同じ三角形を3回数えているため3で割る補正が必要になる。 なら上限 は自動的に満たされる、という確認も答案に入れておくと安全である。