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大阪大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第3問

空間内の4点 A,B,C,DAB=1,AC=2,AD=3,BAC=CAD=60,DAB=90をみたしている.この4点から等距離にある点を E とする.線分 AE の長さを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル 座標設定内積の利用ベクトル成分計算

方針

A を原点とし,e=AEAB,AC,AD の一次結合で表す.等距離条件を距離の2乗で展開し,内積に関する3本の一次方程式へ直す.

解答

A を原点とし、b=AB,c=AC,d=AD,e=AEとおく。条件より b=1,c=2,d=3 である。また角の条件から bc=bccos60=1, cd=cdcos60=3,db=dbcos90=0である。 EA,B,C,D から等距離にあるから、e2=eb2=ec2=ed2 である。例えば eb2=e22eb+b2 なので、e2=eb2 から 2eb=b2=1 が得られる。同様にしてeb=12,ec=c22=2,ed=d22=92である。

ここで e=xb+yc+zd とおく。内積の値を用いると、{x+y=12,x+4y+3z=2,3y+9z=92となる。第1式から x=12y、第3式から y+3z=32 である。これを第2式に代入すると 12y+4y+3z=2 すなわち y+z=12 である。これと y+3z=32 を引き比べると 2z=1,z=12 であり、y=0x=12 となる。したがって e=12b+12d である。

よってAE2=e2=12b+12d2=14b2+14d2+12bd=14+94+0=52.したがって AE=52=102 である。

四面体と外心 E

別解

解法2

方針

A を原点,B,D を互いに直交する座標軸上へ置く.角と辺長から C の座標を定め,3本の垂直二等分平面を連立して E を求める.

解答

座標を置いて求める。A=(0,0,0)B=(1,0,0)D=(0,3,0) とおく。AC=2BAC=60 より Cx 座標は 2cos60=1 であり、CAD=60 より Cy 座標は 2cos60=1 である。したがって、向きを選べば C=(1,1,2) とできる。 E=(X,Y,Z) とする。EA=EB より X2+Y2+Z2=(X1)2+Y2+Z2 だから X=12 である。また EA=ED より X2+Y2+Z2=X2+(Y3)2+Z2 だから Y=32 である。さらに EA=EC より X2+Y2+Z2=(X1)2+(Y1)2+(Z2)2 である。X=12Y=32 を代入すると 14+94+Z2=14+14+(Z2)2 となり、整理して Z=0 を得る。よって AE2=(12)2+(32)2=52 となり、同じく AE=102 である。

総評

空間ベクトルの内積条件に帰着する問題で、目安時間は18分程度。等距離条件を距離の2乗で展開すると、未知点 E に関する一次条件になることが核心である。座標を置く別解も見通しがよく、BD を直交する軸上に置けるため計算は短い。どちらの解法でも、CADDAB の相手を取り違えないこと、最後に求めるのは E の座標ではなく AE の長さであることに注意する。

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出典: 大阪大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。