Evolton

大阪大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験(数学理系)理系(後期)数学 第3問

関数f(x)=x2logx(x>0)を考える.ただし対数は自然対数とする.

(1) 曲線 y=f(x) 上の点 (a,f(a)) における接線が原点を通るとき,接線の方程式および接点の座標を求めよ.

(2) p を (1) で求めた接線の傾きとするとき,x>0 においてxlogxpが成り立つことを示せ.

(3) 極限limx0f(x)を求めよ.

(4) 積分S(b)=b1f(x)12x2dx(0<b1)を考える.このときlimb0S(b)を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

微分積分指数・対数 接線・法線微分による最大最小極限計算、場合分け、部分積分

方針

(1) は接点 a に対し原点通過条件 f(a)=af(a) を使う。(2)は xlogx 自体の最大値を調べる。(4)は絶対値内の符号が変わる x=e1/2 で積分を分ける。

解答

(1) f(x)=2xlogxx.接点を (a,f(a)) とすると、接線が原点を通る条件は f(a)=af(a) である。よってa2loga=a(2alogaa),すなわち loga=1 である。したがってa=e1,f(a)=e2,f(a)=e1.接点は (e1,e2)、接線はy=xeである。

(2) g(x)=xlogx とおくとg(x)=logx1.したがって x=e1 で最大となりxlogx1e=p.(3) u=1/x とおけばx2logx=loguu20.(4)f(x)12x2=x2(logx12)c=e1/2 で符号を変える。よってlimb0+S(b)=0cx2(logx12)dx+c1x2(logx+12)dx.x2logxdx=x33logxx39を用いると、第1積分は e3/2/9、第2積分は 1/18+e3/2/9 である。したがってlimb0+S(b)=1+4e3/218.曲線と原点を通る接線

別解

解法2

方針

x=et と置き,xlogx=tet の最大値と x2logx の極限を同じ指数関数の議論で処理する。絶対値積分も符号の切替点 t=1/2 に対応させる。

解答

(1)
x=et と置く。接点 x=a で原点を通る条件はf(a)=af(a)だから loga=1,すなわちa=e1.接点は (e1,e2),接線はy=xe.(2)
またxlogx=tet.t0 では左辺は0以下である。t>0 ではddt(tet)=et(1t)より最大値は t=1e1。したがってxlogx1e=p.(3)
同じ置換でx2logx=te2t0(t),よって (3) の極限は0である。

(4) f(x)x22=x2(logx12)だから符号の切替点は c=e1/2。したがってlimb0+S(b)=0cx2(logx12)dx+c1x2(logx+12)dx=1+4e3/218.

総評

難度6、計算量6。想定時間は25分程度で、完答を狙うには符号管理が重要である。(1)(2)は同じ点 x=e1 が現れ、(4)では別の境界 e1/2 が現れる。絶対値を外す区間を混同しない。

冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2004年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。