方針
(1) は接点 a に対し原点通過条件 f(a)=af′(a) を使う。(2)は −xlogx 自体の最大値を調べる。(4)は絶対値内の符号が変わる x=e−1/2 で積分を分ける。
解答
(1) f′(x)=−2xlogx−x.接点を (a,f(a)) とすると、接線が原点を通る条件は f(a)=af′(a) である。よって−a2loga=a(−2aloga−a),すなわち loga=−1 である。したがってa=e−1,f(a)=e−2,f′(a)=e−1.接点は (e−1,e−2)、接線はy=exである。
(2) g(x)=−xlogx とおくとg′(x)=−logx−1.したがって x=e−1 で最大となり−xlogx≦e1=p.(3) u=1/x とおけば−x2logx=u2logu⟶0.(4)f(x)−21x2=x2(−logx−21)は c=e−1/2 で符号を変える。よってb→0+limS(b)=∫0cx2(−logx−21)dx+∫c1x2(logx+21)dx.∫x2logxdx=3x3logx−9x3を用いると、第1積分は e−3/2/9、第2積分は 1/18+e−3/2/9 である。したがってb→0+limS(b)=181+4e−3/2.曲線と原点を通る接線
別解
解法2
方針
x=e−t と置き,−xlogx=te−t の最大値と x2∣logx∣ の極限を同じ指数関数の議論で処理する。絶対値積分も符号の切替点 t=1/2 に対応させる。
解答
(1)
x=e−t と置く。接点 x=a で原点を通る条件はf(a)=af′(a)だから loga=−1,すなわちa=e−1.接点は (e−1,e−2),接線はy=ex.(2)
また−xlogx=te−t.t≦0 では左辺は0以下である。t>0 ではdtd(te−t)=e−t(1−t)より最大値は t=1 で e−1。したがって−xlogx≦e1=p.(3)
同じ置換で−x2logx=te−2t⟶0(t→∞),よって (3) の極限は0である。
(4) f(x)−2x2=x2(−logx−21)だから符号の切替点は c=e−1/2。したがってb→0+limS(b)=∫0cx2(−logx−21)dx+∫c1x2(logx+21)dx=181+4e−3/2.
総評
難度6、計算量6。想定時間は25分程度で、完答を狙うには符号管理が重要である。(1)(2)は同じ点 x=e−1 が現れ、(4)では別の境界 e−1/2 が現れる。絶対値を外す区間を混同しない。
冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 2004年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。