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大阪大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

三角形OABの辺OAOB上にそれぞれ点PQをとり
OP=aOAOQ=bOB (0<a<1,0<b<1)とする.
三角形OABの重心Gが三角形OPQの内部に含まれるための必要十分条件をabを用いて表せ.
また,その条件を満たす点(a,b)はどのような範囲にあるかを座標平面上に図示せよ.
ただし,三角形OPQの辺上の点は,三角形OPQの内部に含まれないと考える.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 面積比、必要十分条件図形的解釈

方針

OA,OB を基底として,三角形 OAB を座標平面上の三角形 (0,0),(1,0),(0,1) と同じように見る。重心 G は係数 (13,13),点 P,Q(a,0),(0,b) に対応する。G が三角形 OPQ の内部にあるためには,GOPOQ の正の係数の和1未満の一次結合で表されることが必要十分である。そこから 1/a+1/b<3 を得て,0<a,b<1 と合わせて図示用の範囲に直す。

解答

OA,OB を基底として考える。三角形 OAB の重心 GOG=13OA+13OBである。またOP=aOA,OQ=bOBである。

点が三角形 OPQ の内部にあるための条件は,ある正の数 λ,μ によってOG=λOP+μOQ,λ+μ<1と表せることである。ここで辺上は内部に含まないので,λ>0μ>0λ+μ<1 はすべて厳密不等式である。

係数を比較すると 13=λa,13=μb であるから λ=13a,μ=13b となる。したがって必要十分条件は 13a+13b<1 すなわち 1a+1b<3 である。もともと 0<a<10<b<1 であるから,これと合わせたものが条件である。

図示のために b の範囲に直す。1/a+1/b<3a+b<3ab である。これを b について解くには 3a1 の符号に注意する。条件を満たすには 3a1>0 が必要で,そのとき b>a3a1 である。さらに b<1 も必要なので a3a1<1 が必要である。これは a>12 と同値である。よって図示すべき範囲は 12<a<1,a3a1<b<1 である。座標平面では,単位正方形 0<a<1,0<b<1 の中で,曲線 b=a/(3a1) の上側,かつ直線 b=1 の下側にある部分である。境界は内部に含まれないため,いずれも含まない。

曲線・直線はいずれも境界なので含まない.

総評

重心が小三角形の内部に入る条件を,基底表示の係数で読む問題である。目安は18分程度。G の係数は 13,13P,Qa,b で伸縮されているので,λ=1/(3a),μ=1/(3b) が自然に出る。図示では 3a1 の符号と,境界を含まないことを必ず確認する。

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出典: 大阪大学 2006年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。