方針
を基底として,三角形 を座標平面上の三角形 と同じように見る。重心 は係数 ,点 は に対応する。 が三角形 の内部にあるためには, が , の正の係数の和1未満の一次結合で表されることが必要十分である。そこから を得て, と合わせて図示用の範囲に直す。
解答
を基底として考える。三角形 の重心 はである。またである。
点が三角形 の内部にあるための条件は,ある正の数 によってと表せることである。ここで辺上は内部に含まないので,,, はすべて厳密不等式である。
係数を比較すると であるから となる。したがって必要十分条件は すなわち である。もともと , であるから,これと合わせたものが条件である。
図示のために の範囲に直す。 は である。これを について解くには の符号に注意する。条件を満たすには が必要で,そのとき である。さらに も必要なので が必要である。これは と同値である。よって図示すべき範囲は である。座標平面では,単位正方形 の中で,曲線 の上側,かつ直線 の下側にある部分である。境界は内部に含まれないため,いずれも含まない。
曲線・直線はいずれも境界なので含まない.
総評
重心が小三角形の内部に入る条件を,基底表示の係数で読む問題である。目安は18分程度。 の係数は , は で伸縮されているので, が自然に出る。図示では の符号と,境界を含まないことを必ず確認する。