方針
(1) は逆数 cn=an1 を導入して等差数列へ直す.(2) は bn を階差の和で表し,ak+1ak+2 を部分分数分解して望遠和にする.
解答
(1) cn=an1 とおく。条件より an+11−an1=1 であるから、cn+1−cn=1 である。また c1=a11=3 である。したがって {cn} は初項 3、公差 1 の等差数列であり、cn=3+(n−1)=n+2 となる。よって an=n+21 である。
(2)
与えられた階差の式から、n≧2 のときbn=b1+k=1∑n−1(bk+1−bk)=b1+k=1∑n−1ak+1ak+2である。ここで (1) より ak+1ak+2=(k+3)(k+4)1=k+31−k+41 である。また b1=a1a2=31⋅41=121 である。したがってbn=121+k=1∑n−1(k+31−k+41)=121+(41−51)+(51−61)+⋯+(n+21−n+31)=121+41−n+31.ここで 121+41=31 だから、bn=31−n+31=3(n+3)n である。n=1 のときも 3(1+3)1=121=b1 なので、すべての正の整数 n で成り立つ。
望遠和で消える項
別解
解法2
方針
主解で得た一般項 bn=n/{3(n+3)} を候補とし,初期値と階差の式を数学的帰納法の形で直接確認する.
解答
(1)
逆数を取ると an1=n+2 となるから,an=n+21である.
(2)
bn の式を予想してから帰納法で確認してもよい。候補を bn=3(n+3)n とする。n=1 では b1=121 で正しい。またこの式からbn+1−bn=3(n+4)n+1−3(n+3)n=3(n+3)(n+4)(n+1)(n+3)−n(n+4)=3(n+3)(n+4)3=(n+3)(n+4)1となる。一方、(1) より an+1an+2=(n+3)(n+4)1 であるから、階差の条件も満たす。よって同じ一般項が得られる。
総評
逆数を取る置換と階差和の処理を組み合わせる標準問題で、目安時間は12分程度。(1) では an そのものではなく an1 が等差数列になると見抜くのが出発点である。(2) は b1 を足し忘れたり、和の最後を n+31 ではなく n+41 と誤るミスが多い。部分分数分解で解くのが最短だが、最後に帰納法で階差を確認する別解も、式の検算として有効である。
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出典: 大阪大学 2005年度 前期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。