Evolton

大阪大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xy平面上の点A(1,2)を通る直線lx軸,y軸とそれぞれ点PQで交わるとする.
ROP+OQ=OA+ORを満たすようにとる.
ただし,Oxy平面の原点である.このとき,直線lの傾きにかかわらず,
Rはある関数y=f(x)のグラフの上にある.関数f(x)を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

図形と方程式ベクトル 座標設定軌跡ベクトル成分計算

方針

切片形 x/p+y/q=1 は,直線が原点を通る場合に p=q=0 となって使えない。そこで直線の傾きを m とおき,A(1,2) を通る直線 y2=m(x1) として処理する。x 軸・y 軸との交点 P,Qm で表し,ベクトル条件から R の座標を出すと,m を消去して xy=2 が得られる。

解答

直線 lx 軸,y 軸の両方と交わるため,垂直線でも水平線でもない。したがって傾きを m とおけ,さらに水平線でないので m0 である。A(1,2) を通るから y2=m(x1) と書ける。 x 軸との交点 Py=0 として 2=m(x1),x=12m より P=(12m,0) である。y 軸との交点 Qx=0 として y2=m,y=2m より Q=(0,2m) である。

ベクトル条件OP+OQ=OA+ORからOR=OP+OQOAである。したがって R=(12m,0)+(0,2m)(1,2)=(2m,m) である。 R=(x,y) とおくと x=2m,y=m であるから,m を消去して xy=(2m)(m)=2 を得る。逆に任意の x0 に対して m=2/x とおけば,上の構成で R=(x,2/x) が得られる。したがって点 R は関数 f(x)=2x(x0) のグラフ上にある。

傾き m0 を消去すると xy=2 となる.

総評

切片形で進めると原点を通る直線のときに分母が0になるため,傾きで処理する方が安全である。目安は12分程度。R=OP+OQOA を座標で書けば R=(2/m,m) となり,反比例の形がすぐ現れる。軌跡として述べるなら,最後に任意の x0 が実現できることも一言添えるとよい。

冊子PDFで見る阪大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2006年度 前期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。