方針
(1) は を直接微分する。(2)は が上側の双曲線 であることを使い,媒介変数 の接線が を通る条件を の二次方程式にする。異なる2正根をもつ条件を判別式・和・積で表す。(3)は2根に対応する傾きの積を,根と係数の関係で の式へ直す。
解答
(1) だから一方なので,主張された等式が成り立つ。
(2) はを満たす。したがって は双曲線の上側の枝である。 に対応する点での接線はである。これが を通る条件を整理するととなる。
この二次方程式が異なる2正根をもつための必要十分条件はである。よって求める領域はすなわち,2本の漸近線 の上側にあり,双曲線 より下側にある開領域である。境界は含まない。
(3) 2本の接線に対応する正根を ,その傾きを とする。(1)よりまた(2)の二次方程式の根と係数の関係を用いて整理すると2接線が直交する条件は だからこの円が(2)の領域内に点をもつための必要十分条件はである。実際, なら は(2)の不等式を満たす。逆に円の右辺が正でなければ点は存在しない。
したがって条件は であり,軌跡は円のうちを満たす上側の弧である。端点は含まれず,その座標はである。
青い開領域で接線が2本引ける。 のとき,紫の円弧だけが残る。
総評
難度9,計算量8。想定時間は35分程度。曲線を双曲線と見抜くだけでなく,接点の媒介変数を未知数とする二次方程式へ落とすことが核心である。2接線は「異なる2正根」,直交は「傾きの積が 」に対応する。最後の軌跡では円全体ではなく,2接線が存在する上側の開弧だけを取る。