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大阪大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

媒介変数t (t>0)を用いてx=f(t),y=g(t)と表される曲線をCとする。ここでf(t)=att12,g(t)=bt+t12であり,a,bは正の定数である。

(1) dy/dtdx/dt=b2a2f(t)g(t)を示せ。

(2)P(u,v)を通るCの接線が2本引けるP(u,v)の領域を図示せよ。

(3)P(u,v)を通る2本の接線が直交する場合を考える。このようなP(u,v)が存在するためのa,bの条件,およびそのときのP(u,v)の軌跡を図示せよ。

注:原問題(1)の左辺の分子dy/dxは,媒介変数表示の接線勾配を表すdy/dtと訂正して掲載した。

難易度9/ 10計算量8/ 10目安35

図形と方程式微分方程式・不等式 接線・法線判別式必要十分条件軌跡

方針

(1)f,g を直接微分する。(2)は C が上側の双曲線 y2/b2x2/a2=1 であることを使い,媒介変数 t の接線が P を通る条件を t の二次方程式にする。異なる2正根をもつ条件を判別式・和・積で表す。(3)は2根に対応する傾きの積を,根と係数の関係で u,v の式へ直す。

解答

(1) dxdt=a2(1+t2),dydt=b2(1t2)だからdy/dtdx/dt=bat21t2+1.一方f(t)g(t)=abt21t2+1なので,主張された等式が成り立つ。

(2) f(t),g(t)g(t)2b2f(t)2a2=1,g(t)>0を満たす。したがって C は双曲線の上側の枝である。t に対応する点での接線はf(t)a2x+g(t)b2y=1である。これが P(u,v) を通る条件を整理すると(vbua)t22t+(vb+ua)=0となる。

この二次方程式が異なる2正根をもつための必要十分条件はvbua>0,vb+ua>0,1{(vb)2(ua)2}>0である。よって求める領域はbau<v<b1+u2a2.すなわち,2本の漸近線 v=±(b/a)u の上側にあり,双曲線 C より下側にある開領域である。境界は含まない。

(3) 2本の接線に対応する正根を t1,t2,その傾きを m1,m2 とする。(1)よりmi=bati21ti2+1.また(2)の二次方程式の根と係数の関係を用いて整理するとm1m2=v2b2u2+a2.2接線が直交する条件は m1m2=1 だからu2+v2=b2a2.この円が(2)の領域内に点をもつための必要十分条件はb>aである。実際,b>a なら u=0,v=b2a2 は(2)の不等式を満たす。逆に円の右辺が正でなければ点は存在しない。

したがって条件は b>a であり,軌跡は円u2+v2=b2a2のうちv>bauを満たす上側の弧である。端点は含まれず,その座標は(±ab2a2a2+b2,bb2a2a2+b2)である。

青い開領域で接線が2本引ける。b>a のとき,紫の円弧だけが残る。

総評

難度9,計算量8。想定時間は35分程度。曲線を双曲線と見抜くだけでなく,接点の媒介変数を未知数とする二次方程式へ落とすことが核心である。2接線は「異なる2正根」,直交は「傾きの積が 1」に対応する。最後の軌跡では円全体ではなく,2接線が存在する上側の開弧だけを取る。

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出典: 大阪大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。