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大阪大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第4問

θ0θ<2π をみたす実数とする.
時刻 t における座標が{x=tcosθ,y=1t2+tsinθで与えられる動点 P(x,y) を考える.
t が実数全体を動くとき,点 P が描く曲線を C とする.
Cx 軸の x0 の部分と交わる点を Q とする.

(1) θ=π4 のとき,Qx 座標を求めよ.

(2) θ0θ<2π の範囲を変化するとき,C が通過する範囲を xy 平面上に図示せよ.

(3) Qx 座標が最大となるような θ (0θ<2π) について,tanθ の値を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

図形と方程式三角関数微分 座標設定軌跡微分による最大最小

方針

(1) は代入して y=0 を解く.(2) は θ を消去し,u=t20 を満たす実数解の存在条件を判別式と根の符号で調べる.(3) は得られた領域の x 軸上の境界から最大点を復元する.

解答

(1) θ=π4 のとき x=t2,y=1t2+t2 である。x 軸との交点では y=0 だから、1t2+t2=0 すなわち t2t21=0 である。これを解くと t=2,t=12 である。対応する x=t/2 はそれぞれ x=1,x=12 である。Qx0 の部分との交点なので、求める x 座標は 1 である。

(2)
ある tθ によって点 (x,y) が表される条件を調べる。与えられた式から x=tcosθ,y1+t2=tsinθ である。両式を2乗して加えると x2+(y1+t2)2=t2(cos2θ+sin2θ)=t2 となる。

ここで u=t2(u0) とおくと、条件は x2+(y1+u)2=u を満たす u0 が存在することになる。整理すると u2+(2y3)u+(y1)2+x2=0 である。この u についての2次方程式の判別式はD=(2y3)24{(y1)2+x2}=54y4x2である。

まず、点 (x,y) が通過範囲に入るなら、実数 u が存在するので D0 が必要である。したがって y54x2 でなければならない。

逆に y54x2 とする。このとき D0 で、u の2次方程式は実数解をもつ。また2解の和は (2y3)=32y であり、上の不等式から y54 なので 32y12>0 である。2解の積は (y1)2+x20 である。したがって実数解は少なくとも一つ u0 になる。実際、積が正なら2解は同符号で和が正だからともに正、積が0なら一方が 0 である。

よって C が通過する範囲は y54x2 である。図示すると、放物線 y=54x2 を境界に含み、その下側全体である。

(3) Qx 軸上の点なので y=0 である。(2) の範囲を y=0 に制限すると 054x2 であり、さらに Qx0 の部分にあるから 0x52 である。したがって Qx 座標の最大値は x=52 である。

この最大値は境界上の点なので、(2) の判別式は 0 である。このとき u の2次方程式は重解をもち、y=0 より u23u+1+x2=0 である。x2=54 を代入すると u23u+94=0 だから u=32 である。すなわち t2=32 である。 t>0 の場合を考えると、x=tcosθ より cosθ=xt=5232=56 である。また y=0 だから 0=1t2+tsinθ より tsinθ=t21=12 であり、sinθ=1232=16 である。したがってtanθ=sinθcosθ=1/656=15である。t<0 の場合は sinθcosθ がともに反対符号になるだけなので、tanθ は同じ値である。よって求める値は 15 である。

θ 全体で通過する領域

別解

解法2

方針

Q では y=0 であることだけを用い,sinθ=t1tx=tcosθ へ代入する.u=t2 の二次式として x2 を最大化する.

解答

(1) θ=π4 を直接代入すると,解法1と同じく Qx 座標は 1 である.

(2)

θ 全体での通過範囲は,解法1で示したy54x2である.

(3)
Q だけを直接追って (3) を解くこともできる。Q では y=0 だから 1t2+tsinθ=0 であり、t0 として sinθ=t1t である。さらに x=tcosθ なのでx2=t2cos2θ=t2{1(t1t)2}=3t2t41.ここで u=t2 とおくと x2=u2+3u1 である。この2次式は u=32 で最大となり、最大値は 94+921=54 である。よって x0 での最大値は x=52 であり、このとき t2=32 である。以後は上と同じく sinθ=16,cosθ=56 または両方の符号が反対の場合となるので、tanθ=15 が得られる。

総評

媒介変数と存在条件を扱う重めの軌跡問題で、目安時間は30分程度。(2) は θ を消すだけで終わらず、u=t20 の存在条件まで確認する必要がある。判別式 D0 から放物線の下側が出るが、逆向きの確認として根が非負になる理由を書いておくと答案が安定する。(3) は通過範囲の境界で最大になると読むのが最短で、解法2のように Q の条件だけから x2=u2+3u1 を最大化してもよい。よくある誤りは、t の符号を固定して tanθ の符号を取り違えることだが、t<0 では sinθcosθ が同時に反転するため比は変わらない。

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出典: 大阪大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。