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大阪大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面において,
原点Oを通る半径r (r>0)の円をCとし,
その中心をAとする.
Oを除くC上の点Pに対し,
次の2つの条件(a),(b)で定まる点Qを考える.

(a) OPOQの向きが同じ.

(b) OPOQ=1

以下の問いに答えよ.

(1)POを除くC上を動くとき,点QOAに直交する直線上を動くことを示せ.

(2) (1)の直線をlとする.lCと2点で交わるとき,rのとりうる値の範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

図形と方程式ベクトル 座標設定軌跡円の性質

方針

円の中心を表すベクトルを a=OA とおくと,円は pa=a と表せる。これを展開して,円上の点 P について pa=p2/2 を得る。条件(a)(b)より Qq=p/p2 と書けるので,qa=1/2 となり,Q の軌跡は a に垂直な直線である。(2)は座標軸を OA 方向に取り,直線を x=1/(2r),円を (xr)2+y2=r2 として,中心から直線までの距離が半径より小さい条件を解く。

解答

(1) a=OA,p=OP,q=OQとおく。円 C は中心が A,半径が r=a で,原点 O を通るから,PC 上にあることは pa2=a2 と表せる。これを展開すると p22pa+a2=a2 より pa=p22 である。

条件(a)より qp と同じ向きであり,条件(b)より pq=1 である。したがって q=pp2 である。ゆえに qa=pap2=12 となる。

これは,点 QOQOA=12 を満たすことを意味する。この集合は OA に垂直な直線である。よって,点 QOA に直交する直線上を動く。

(2) OA の向きを x 軸の正の向きにとる。このとき A=(r,0) であり,円 C(xr)2+y2=r2 である。

(1) で得た直線 l は,OQ=(x,y)OA=(r,0) として rx=12 すなわち x=12r である。

この直線が円 C と2点で交わるためには,円の中心 (r,0) から直線 x=12r までの距離が半径 r より小さければよい。すなわち r12r<r である。これは r<r12r<r と同値である。右側の不等式は 12r<0 であり,r>0 なので常に成り立つ。左側の不等式は 2r>12r すなわち 4r2>1 である。r>0 より r>12 である。

同じ半直線上で長さを逆数にすると,円 C は直線 l に移る。

別解

解法2

方針

座標軸を OA 方向に取り,点 P を極座標で表す。
円の極方程式と OPOQ=1 を組み合わせて Qx 座標が一定であることを示す。

解答

(1)
OA の向きを x 軸の正の向きに取るとA=(r,0),C: x2+y2=2rxである。POP=(ρcosθ,ρsinθ),ρ>0と書く。円の式からρ2=2rρcosθなのでρ=2rcosθ.条件(a)(b)よりQ=(cosθρ,sinθρ).したがって Qx 座標はcosθ2rcosθ=12rで一定である。よって軌跡は OA に垂直な直線l: x=12rである。

(2)
l を円の式へ代入すると(12r)2+y2=1.異なる2つの実数 y が存在する条件は114r2>0.r>0 よりr>12を得る。

総評

難度5,計算量4。反転に近い条件 OPOQ=1 を,q=p/p2 と表せるかが核心である。円が原点を通ることから pa=a と置けば,qa=1/2 がすぐ出る。座標で解く場合も,円の極方程式 ρ=2rcosθ まで出せば同じ直線になる。(2)では2点で交わる条件なので,接する r=1/2 は含まない。目安時間は18分前後。

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出典: 大阪大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。