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大阪大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

座標平面上に原点Oを中心とする半径5の円Cがある。n=2またはn=3とし、半径nの円Cnが円Cに内接して滑ることなく回転していくとする。円Cn上に点Pnがある。最初、円Cnの中心On(5n,0)に、点Pn(5,0)にあったとして、円Cnの中心が円Cの内部を反時計回りにn周して、もとの位置に戻るものとする。円Cと円Cnの接点をSnとし、線分OSnx軸の正の方向となす角をtとする。

(1)Pnの座標をtnを用いて表せ。

(2)P2の描く曲線と点P3の描く曲線は同じであることを示せ。

難易度7/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式三角関数 座標設定回転・拡大三角比の利用、パラメータ処理

方針

中心 On は半径 5n の円上を動く。滑らない条件から、中心が角 t だけ公転したとき、小円は中心のまわりに時計回りへ (5n)t/n だけ回転する。中心の位置ベクトルと OnPn を足して座標を得る。(2)では n=2t=2un=3t=3u と置き、どちらも 0u2π を一巡すると同じ座標集合になることを示す。

解答

(1)Cn の中心はOn=((5n)cost,(5n)sint)である。中心が角 t だけ動く間に接点が円 C 上を進む弧の長さは (5n)t である。滑らないので、円 Cn は中心のまわりに時計回りへ(5n)tnだけ回転する。初めに OnPn=(n,0) であったからOnPn=(ncos(5n)tn,nsin(5n)tn).したがってPn=((5n)cost+ncos(5n)tn,(5n)sintnsin(5n)tn).

中心は半径 5n の円を公転し、小円は反対向きに自転する。

(2) n=2 のとき、中心は2周するので 0t4π である。t=2u とおけば 0u2π であり、(1)からP2=(3cos2u+2cos3u,3sin2u2sin3u).一方、n=3 のときは中心が3周するので、t は長さ 6π の範囲を動く。(1)で t=3u と置くとP3=(2cos3u+3cos2u,2sin3u+3sin2u).これは P2 の座標と一致する。u が長さ 2π の区間を動くとき 3u は中心の3周分を逆向きに一巡し、描かれる点の集合は向きによらない。よって P2P3 の描く曲線は同じである。

総評

難度7、計算量5。想定時間は22分程度。滑らない条件を角度ではなく弧長で立て、内側を転がるため自転の向きが公転と逆になることを明示するのが第一の採点点である。(2)は2つの式を力任せに消去せず、公転角をそれぞれ2倍・3倍の媒介変数に置き直すと同じ三角関数の組が現れる。曲線が同じとは通過方向まで同じという意味ではなく、点の集合が一致することなので、負の媒介変数を使っても問題ないことを一言添えると答案が明確になる。

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出典: 大阪大学 2011年度 後期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。