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大阪大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

曲線y=x2+x+43xと直線y=mx+4で囲まれる部分の面積が最小となるように定数mの値を定めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

関数積分 絶対値の処理、面積計算微分による最大最小

方針

絶対値の折れ目 x=0 で曲線を2本の放物線に分ける。右側と左側で直線との交点および面積を求め、両側に領域ができる 2m4 では面積の和を微分する。最後に範囲外では片側の面積が最小候補より大きいことも確認する。

解答

x0 ではy=x22x+4である。直線との差は(x22x+4)(mx+4)=x(xm2)だから、右側に囲まれる部分ができるのは m2 のときである。その面積はAR(m)=0m+2{(m+2)xx2}dx=[m+22x2x33]0m+2=(m+2)36.x0 ではy=x2+4x+4である。直線との差は(x2+4x+4)(mx+4)=x(x+4m)だから、左側に囲まれる部分ができるのは m4 のときである。その面積はAL(m)=m40{(m4)xx2}dx=(4m)36.したがって 2m4 ではA(m)=(m+2)3+(4m)36.微分するとA(m)=12{(m+2)2(4m)2}=6(m1).よってこの範囲では m=1 のとき最小であり、A(1)=9である。

m<2 では左側の面積だけが存在しA(m)=(4m)36>36,m>4 では右側の面積だけが存在しA(m)=(m+2)36>36.いずれも m=1 のときの面積 9 より大きい。

図は最小となる m=1 の場合で、左右の交点は x=3,0,3 である。

以上より、面積が最小となるのはm=1である。

別解

解法2(左右の幅を平方で整理)

方針

左右にできる領域の幅を m+24m として面積公式を求める。m=1+t と中心化すると、面積が 9+3t2 まで簡単化されるので、微分せずに最小値が分かる。

解答

右側と左側の曲線はそれぞれy=x22x+4,y=x2+4x+4である。2m4 のとき、直線と曲線で囲まれる区間の幅は、右側が m+2、左側が 4m である。

二次関数 wxx20xw で作る面積は0w(wxx2)dx=w36だから、全体の面積はA(m)=(m+2)3+(4m)36.ここでm=1+tとおくと、3t3 でありA(m)=(3+t)3+(3t)36=9+3t2.したがってA(m)9で、等号は t=0、すなわち m=1 のときに成立する。

なお m<2 では左側だけでA(m)=(4m)36>36,m>4 では右側だけでA(m)=(m+2)36>36となるので、範囲外により小さい面積はない。

よって求める値はm=1である。

総評

難度6、目安時間22分。絶対値の折れ目 x=0 で左右に分け、領域が存在する m の範囲まで確認する必要がある。解法1は標準的な微分、解法2は m=1+t と中心化して面積を 9+3t2 にする非微分解法である。面積式だけを出して範囲外を確認しない答案は不完全になりやすい。

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出典: 大阪大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。