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大阪大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

次の問いに答えよ.

(1) cを正の定数とする.正の実数x,yx+y=cをみたすとき,(1+1x)(1+1y)の最小値をcを用いて表せ.

(2) 正の実数x,y,zx+y+z=1をみたすとき,(1+1x)(1+1y)(143z)の最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

方程式・不等式関数 相加相乗平均、不等式評価微分による最大最小

方針

(1)x+y=cのもとでxyc2/4を使う。式は1+(c+1)/(xy)なので,最小値はxyが最大のとき,すなわちx=y=c/2で取る。(2)はzを固定してx+y=1zとし,(1)を適用する。ただし第3因子14/(3z)0<z<1で負なので,積を最大にするには前半2因子を最小にする必要がある。よってx=y=(1z)/2に絞り,残った1変数関数を微分して最大値を求める。

解答

(1) x+y=cであるから(1+1x)(1+1y)=1+1x+1y+1xy=1+x+y+1xy=1+c+1xyである。正の実数x,yについて,和がcに固定されているとき xy(c2)2 であり,等号はx=y=c/2のときに成り立つ。したがって(c+1)/(xy)xyが最大のときに最小となるので,求める最小値は 1+c+1c2/4=1+4(c+1)c2 である。

(2) zを固定する。0<z<1であり,x+y=1zである。(1)をc=1zとして用いると,(1+1x)(1+1y)1+4(2z)(1z)2であり,等号は x=y=1z2 のときに成り立つ。

一方,0<z<1では 143z<0 である。したがって全体の積を最大にするには,正である前半2因子の積をできるだけ小さくすればよい。よって最大値の候補は x=y=1z2 のときに得られる。

このとき与式の値をF(z)とするとF(z)={1+4(2z)(1z)2}(143z)=(z3)2(3z4)3z(z1)2である。0<z<1で微分すると F(z)=4(z3)(2z3)(2z1)3z2(z1)3 である。0<z<1ではz3<02z3<0z1<0なので,F(z)の符号はz=1/2を境に正から負へ変わる。したがってF(z)z=1/2で最大となる。

よって最大値はF(12)={1+432(1/2)2}(143/2)=25(53)=1253である。このとき z=12,x=y=14 で等号が成り立つ。

別解

解法2

方針

(1) は相加相乗平均から1/x+1/y1/(xy)を同時に評価する。(2)は負号を外して正の式の最小値問題へ変換し,まず(1)の等号条件でx=yに絞る。残るzの式は,目標値との差を平方因子へ分解して微分せずに評価する。

解答

(1) x+y=cより1x+1y=cxy.また相加相乗平均からxyc2/4なので1x+1y4c,1xy4c2.したがって(1+1x)(1+1y)=1+1x+1y+1xy1+4c+4c2=1+4(c+1)c2.等号はx=y=c/2のときに成り立つ。

(2) 与式をPとする。0<z<1なのでP=(1+1x)(1+1y)43z3z.ここでx+y=1zだから,(1)より(1+1x)(1+1y)(3z)2(1z)2,等号はx=y=(1z)/2で成り立つ。(43z)/(3z)>0よりP(3z)2(43z)3z(1z)2.さらに(3z)2(43z)3z(1z)21253=4(2z1)2(98z)3z(1z)20である。したがってP125/3,すなわちP1253.等号はz=1/2かつx=y=(1z)/2=1/4のときに成り立つので,これが最大値である。

総評

難度6,計算量5。目安時間は22分。(1)は固定和のもとで積xyが最大になる点を使う基本問題。(2)の落とし穴は,14/(3z)0<z<1で負になることにより,不等式の利用方向が反転する点である。固定したzx=yに絞った後は1変数の微分だが,端点では値がへ向かうので,z=1/2の極大が最大値になる。等号条件(x,y,z)=(1/4,1/4,1/2)も書くと完成度が高い。

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出典: 大阪大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。