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大阪大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

座標平面において,原点Oを中心とする半径rの円と放物線y=2(x1)2は,
ただ1つの共有点(a,b)をもつとする.

(1) a,b,rの値をそれぞれ求めよ.

(2) 連立不等式ax1,0y2(x1)2,x2+y2r2の表す領域を,x軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

図形と方程式積分 接線・法線体積計算、計算整理

方針

(1) は放物線上の点(x,2(x1)2)と原点の距離の2乗g(x)=x2+2(x1)4を最小化する。円がただ1つの共有点をもつには,半径がこの最小距離に等しい必要がある。微分するとg(x)=2(2x1)(2x25x+4)で,後ろの2次式は常に正なので最小点はx=1/2だけである。(2)はx軸回転の断面で,放物線上端の半径の2乗から,円の内部を除く部分だけr2x2を引く。円が存在するxrとそれ以後で積分を分ける。

解答

(1)
放物線上の点を (x,2(x1)2) とおく。この点と原点との距離の2乗を g(x)=x2+2(x1)4 とする。円は原点を中心とするので,放物線と円がただ1つの共有点をもつためには,r2g(x)の最小値に等しければよい。

微分すると g(x)=2x+8(x1)3=2(2x1)(2x25x+4) である。ここで 2x25x+4 の判別式は2532<0で,係数の先頭は正だから,常に正である。したがってg(x)の符号は2x1の符号で決まり,x=1/2で最小となる。

よって共有点は a=12,b=2(121)2=24 である。また r2=a2+b2=14+18=38 より r=64 である。

したがって a=12,b=24,r=64 である。

(2)
(1)よりa=1/2r2=3/8である。領域は12x1,0y2(x1)2,x2+y2r2で表される。 xを固定してx軸のまわりに回転する。放物線の上端による外側半径の2乗は {2(x1)2}2=2(x1)4 である。一方,円の内部を除く条件x2+y2r2により,x2<r2の範囲では内側半径の2乗 r2x2=38x2 を引く必要がある。xr=6/4では,x2r2なので円による除外はない。

したがって体積VV=π1/26/4{2(x1)4(38x2)}dx+π6/412(x1)4dxである。計算を整理するとVπ=1/212(x1)4dx1/26/4(38x2)dx=[2(x1)55]1/21[3x8x33]1/26/4=180(616748)=19120616である。したがってV=π(19120616)=π(38156)240である。

別解

解法2

方針

(1) は共有点で円と放物線の接線の傾きが一致することを用いる。(2)は放物線の下を回転してできる全体積から,円の内部に当たる部分を球冠として引く。積分区間を分ける方法とは別に,球冠の高さから体積を計算する。

解答

(1) 共有点(a,b)ではb=2(a1)2(1)である。共有点がただ1つなので,円と放物線はこの点で接する。放物線の接線ベクトルは(1,22(a1))であり,円の法線ベクトルは(a,b)と平行である。両者が直交することからa+22b(a1)=0を得る。(1)を代入すると4(a1)3+a=0,すなわち(2a1)(2a25a+4)=0である。第2因子は判別式が7で常に正だから,a=1/2だけが実数解である。よってb=24,r=a2+b2=64.したがってa=12,b=24,r=64.(2) 円の条件をいったん無視し,1/2x1で放物線の下をx軸のまわりに回転した体積はV0=π1/212(x1)4dx=π80である。

ここから,球x2+y2r2のうち1/2xrにある球冠を除けばよい。球冠の高さはh=r12=624であり,半径r,高さhの球冠の体積はπh2(rh/3)だからVcap=πh2(rh3)=π(616748).よって求める体積はV=V0Vcap=π(180+748616)=π(38156)240.

総評

難度7,計算量7。目安時間は28分。(1)では円と放物線が1点だけで交わることを,原点から放物線への距離が最小になる点として読むのが自然である。g(x)の因数分解で,2x25x+4が常に正であることを確認すると,最小点の一意性まで示せる。(2)は回転体の外側半径が放物線,内側半径が円になる区間を正しく分けることが重要。xrでは円の条件が自動的に満たされるため,余計に引かないように注意する。

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出典: 大阪大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。