問題
次の問いに答えよ。
(1) の範囲で
が成り立つことを示せ。
(2) のとき,
の取りうる値の範囲を求めよ。
方針
解法1
(1) は左右それぞれとの差を関数として置き、導関数の符号で示す。(2) はまず から下限 を、 から上限 を得る。最後に と の極限を確認し、連続性により開区間全体が値域になることを述べる。
解法2
(1)の左側は の積分表示と を使う。右側は とおき, の単調性で示す。(2)は与えられた右側の不等式が,関数 の導関数が負であることと同値になる点を使い,端点極限と合わせて値域を決める。
解答
解法1
(1)
とおく。 で であり、 だから である。よって が成り立つ。
次に とおく。 で である。ここで であり、 だから である。したがって 、また より である。ゆえに が成り立つ。
(2)
では だから、分母が正であることに注意して である。
上からの評価を作るため、 とおく。すると であり、 だから である。よって となり、 を得る。したがって常に である。
端の値を確認する。 では、(1) の左側の不等式と から なので である。また
であり、 で だから である。したがって である。
一方、 では かつ なので である。関数 は で連続であり、上の2つの極限により と にいくらでも近い値をとる。したがって値域は である。
解法2
(1)
では
であり, では狭義不等号が成り立つ。したがって
次に
とおく。示すべき右側の不等式は
である。そこで
とおけば
であり,。よって で となり,
を得る。
(2)
とおく。微分すると
(1)の右側から
であるため
したがって は で狭義単調減少する。
また
より
さらに だから
一方,
連続かつ狭義単調減少で,どちらの端点値も取らないので,値域は
である。