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大阪大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

2つの関数f(t)=2sint+cos2t,g(t)=2cost+sin2tによって表される曲線C:x=f(t),y=g(t)(0tπ2)を考える.

(1) f(t) および g(t) の最大値を求めよ.

(2) 0t1<t2π/2 かつ f(t1)=f(t2) とする.このときg(t1)2g(t2)2>0を示せ.

(3) 曲線 C と直線 x=1 で囲まれる部分の面積 S を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

三角関数積分図形と方程式 微分による最大最小面積計算置換

方針

(1)f(t)g(t) の符号変化を端点も含めて調べる。(2) は s=sint と置き、f(t1)=f(t2) から s1+s2=1 を得て、g(t)2s の式に直す。(3) は図と (2) で上下関係を確認し、面積をS=0π/2{f(t)1}g(t)dtとして直接計算する。

解答

(1) f(t)=2cost(12sint)であり、0tπ/2 では t=π/6 で増加から減少へ変わる。したがってmaxf(t)=f(π6)=32である。またg(t)=2(1+sint)(12sint)も同じ点で符号が正から負へ変わるので、maxg(t)=g(π6)=332である。

(2) si=sinti と置く。t1<t2 より s1<s2 である。またf(t)=1+2s2s2だから、f(t1)=f(t2) より2(s1s2)(1s1s2)=0となり、s1+s2=1 を得る。一方、g(t)2=4(1s)(1+s)3であるから、s2=1s1 を代入するとg(t1)2g(t2)2=4(2s11)3となる。s1<s2 かつ和が1なので 2s11<0 であり、求める差は正である。

(3) t=0,π/2x=f(t)=1 となる。(2) により、同じ横座標に対応する2点では小さい t の点が上側にある。曲線と領域の位置関係は次の通りである。

したがって面積はS=0π/2{f(t)1}g(t)dtである。被積分関数を整理すると{f(t)1}g(t)=8sin4t+4sin3t+8sin2t4sintとなる。さらに0π/2sintdt=1,0π/2sin2tdt=π4,0π/2sin3tdt=23,0π/2sin4tdt=3π16だからS=83π16+423+8π44=π243である。

別解

解法2

方針

s=sint により (1)(2) の代数構造を整理する。(3) では面積積分を展開せず、部分積分で f(t)g(t) の積分へ移して計算を短くする。

解答

(1) s=sint と置くと 0s1 であり、f(t)=1+2s2s2=322(s12)2だから最大値は 3/2 である。またg(t)=2(1+s)(12s)より gs=1/2、すなわち t=π/6 で最大となり、その値は 33/2 である。

(2) si=sinti とする。f(t1)=f(t2) を平方完成した式に適用し、s1<s2 を使うと s1+s2=1 である。またg(t)2=4(1s)(1+s)3なのでg(t1)2g(t2)2=4(2s11)3>0を得る。

(3) 面積はS=0π/2{f(t)1}g(t)dtである。端点では f(t)1=0 だから、部分積分によりS=0π/2f(t)g(t)dtとなる。ここでf(t)g(t)=4cos2t(12sint)(1+sint)=4(1sint3sin2t+sin3t+2sin4t)である。したがってS=4(π213π4+23+23π16)=π243を得る。

総評

媒介変数曲線の最大値、同じ横座標に対する上下関係、面積を順に結ぶ問題である。目安時間は26〜32分。(2) は独立した不等式ではなく、(3) で曲線の上側・下側と積分の向きを保証するために置かれている。図で x=1 と曲線の位置を確認してから、符号を含めて面積積分を立てたい。解法1は被積分関数を直接展開し、解法2は端点項が消えることを利用して部分積分する。後者は計算量を減らせるが、f(t)g(t) の展開を丁寧に検算する必要がある。

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出典: 大阪大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(理系第3問)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。