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大阪大学 2018年度
理系数学 第2問

問題

を正の実数とし,

とする.

(1) 実数 に対して で割り切れるとする.このとき であり,さらに

で割り切れることを示せ.

(2) が4個の実数根をもつとき, を示せ.

(3) とする. が4個の実数根をもつような自然数 をすべて求めよ.

出典:大阪大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

解法1

相反多項式の根を逆数の組に分ける。(1) で実根が正であることと逆数も根であることを確認し、(2) では4根の積が1であることから相加平均・相乗平均を使う。(3) では逆数対ごとの和を と置き、係数条件と を組み合わせる。

解法2

多項式を で割り、 によって四次方程式を二次方程式へ落とす。実数根に対応する条件 を一貫して使えば、3つの設問を同じ見方で処理できる。

解答

解法1

(1)

だから である。 で割ると

を得る。もし なら、左辺の3項はすべて正となって矛盾する。よって である。さらに

だから も根であり、 で割り切れる。

(2)

(1) から4個の実根 はすべて正である。解と係数の関係より

だから、相加平均・相乗平均より

となる。

(3)

4個の根を と書き、

と置く。 であり、

だから、係数比較により

を得る。 かつ和が5なので

である。自然数 に限られる。実際、

は4個の実根をもつ。したがって である。

解法2

(1)

なら であり、 と置いて

を得る。もし なら であるが、 より

となって矛盾する。よって である。また は同じ に対応するので、 も根である。

(2)

4個の実根は (1) により正であり、その積は定数項から1である。したがって

である。

(3)

として で割ると

となる。すなわち

を満たす。この二次方程式の2根を とする。各 から の実根が2個ずつ得られるための必要十分条件は である。解と係数の関係から

であり、よって

となる。自然数は のみで、実際には

と因数分解できる。ゆえに である。