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大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

自然数abに対し,w=cosaπ3+b+isinaπ3+bとおく.ただし,iは虚数単位とする.
複素数zn (n=1,2,3,)を以下のように定める.z1=1,z2=1w,zn=(1w)zn1+wzn2(n=3,4,5,)このとき以下の問いに答えよ.

(1) a=4b=3のとき,複素数平面上の点
z1,z2,z3,z4,z5,z6,z7
をこの順に線分で結んでできる図形を図示せよ.

(2) a=2b=1のとき,z63を求めよ.

(3) さいころを2回投げ,1回目に出た目をa,2回目に出た目をbとする.
このときz63=0である確率を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

複素数平面数列確率 漸化式の変形、複素数の極形式、数え上げ

方針

特性方程式を因数分解し、w1 の一般項を求める。w=1 は重解になるため別に扱う。(1)は7点を計算して正六角形を描き、(3)は w63=1 を満たす出目を表で数えて例外を除く。

解答

(1)
a=4,b=3 のときw=12+32iである。漸化式からnzn1123232i313i43i51232i6071を得る。

したがって、できる図形は正六角形である。

(2)
特性方程式はr2(1w)rw=(r1)(r+w)=0である。w1 のとき、初期条件からzn=1(w)n1+wを得る。a=2,b=1 では w=i なのでz63=1(i)631+i=1i1+i=iである。

(3)
まず w1 とする。一般項からz63=0(w)63=1w63=1である。よって63ab+3 が奇数であればよい。1a,b6 で候補を整理するとba142532,641,3,55なし61,3,5となり、全部で10組である。

ただし (a,b)=(4,1),(5,2),(6,3) では w=1 である。この場合はzn=2zn1zn2,z1=1, z2=2より zn=n となるため除く。したがって有効な出目は7組で、確率は736である。

別解

解法2

方針

階差 dn=znzn1 を取ると、1次の等比数列になる。これを和に戻して一般項を得る。(1)では辺ベクトルの長さと回転角から正六角形を示し、(2)(3)は等比和の式へ直接代入する。

解答

(1) dn=znzn1とおくと、漸化式からdn=w(zn1zn2)=wdn1である。d2=w だからdn=(w)n1となる。a=4,b=3 ではw=cos(π3)+isin(π3)である。したがって各辺 d2,d3,,d7 は長さ1で、直前の辺から π/3 ずつ回転する。6辺の和は0だから、解法1の図の正六角形が得られる。

(2)
w1 ならzn=z1+k=2ndk=1+j=1n1(w)j=1(w)n1+wである。w=i を代入するとz63=1i1+i=iとなる。

(3)
w1 ではz63=0w63=1である。これを出目36組について調べると、解法1の表にある10組を得る。そのうち w=1 となる3組では、階差がdn=dn1=1となり zn=n だから条件を満たさない。よって確率は10336=736である。

総評

難度7、目安時間28分。特性方程式でも階差でも一般項を得られるが、w=1 では分母 1+w が0になるため例外処理が必須である。(1)は辺ベクトルが一定角だけ回転することを図と結び付ける。(3)は候補10組を表で明示し、w=1 の3組を除いて7組とする。

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出典: 大阪大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。