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大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

実数sts2+t26を満たしながら変わるとき,
xy平面上で点(s+t,st)が動く領域をAとする.
このとき以下の問いに答えよ.

(1) (2,2)が領域Aの点かどうか判定せよ.

(2) Aを図示せよ.

(3) Aをx軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安32

図形と方程式積分 文字消去軌跡体積計算

方針

x=s+t,y=st とおき、s,t を2次方程式の2根と見る。判別式と s2+t2 の条件から2本の放物線に挟まれた領域を得る。体積は垂直断面の外半径・内半径が変わる x=2,6 で区切る。

解答

(1)
(s+t,st)=(2,2) なら、s,tX22X+2=0の実数解でなければならない。しかし判別式は442<0である。よって (2,2)A の点ではない。

(2)
x=s+t,y=st とおく。s,t が実数である条件はx24y0,yx24である。またs2+t2=x22y6よりyx223である。両立条件から x212 も得る。したがってA={(x,y)23x23, x223yx24}である。

(3) U=x24,L=x223とおく。対称性により x0 の体積を2倍する。

0x2 では外半径が L2x6 では外半径が U である。6x23 では外半径 U、内半径 L の輪になる。よってV=2π{02(3x22)2dx+26(x24)2dx+623[(x24)2(x223)2]dx}である。各積分は02(3x22)2dx=585,26(x24)2dx=96820,623[(x24)2(x223)2]dx=876202435だからV=16π5(7+3633)となる。

別解

解法2

方針

s,t を45度回転した座標へ移して領域を直接求める。体積は水平な円筒殻で計算し、半径 r において正側・負側の水平切片が重なるかどうかを r=1 で分ける。

解答

(1)
s+t=2,st=2 を満たす実数 s,t が存在するにはX22X+2=0が実数解をもつ必要があるが、判別式が負なので存在しない。

(2) u=s+t2,v=st2とおくとu2+v2=s2+t26である。またx=2u,y=u2v22となる。u=x/2 を固定すると0v26x22だからx223yx24を得る。右辺が存在する条件は x23 であり、解法1の図の領域になる。

(3)
回転後の半径を r0 とする。高さ y=r における切片はx62rであり、高さ y=r における切片は2rx6+2rである。0r1 では両者が重なり、回転後の x 方向の長さは26+2rとなる。1r3 では間に隙間があり、長さは2(62r+6+2r2r)である。

したがって円筒殻法によりV=4π{01r6+2rdr+13r(62r+6+2r2r)dr}である。ここでr6+2rdr=(6+2r)5/210(6+2r)3/2,r62rdr=(62r)5/210(62r)3/2を用いて代入するとV4π=243+1265+24536345=45(7+3633)となる。よってV=16π5(7+3633)である。

総評

難度8、目安時間32分。領域は、2次方程式の判別式または45度回転した (u,v) 座標で求められる。垂直断面法では x=2,6、水平円筒殻法では半径 r=1 が切替点になる。2種類の積分が同じ体積へ到達するため、区間分けと計算の強い独立検算になる。

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出典: 大阪大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。