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大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

座標空間内の2つの球面S1:(x1)2+(y1)2+(z1)2=7S2:(x2)2+(y3)2+(z3)2=1を考える.S1S2の共通部分をCとする.このとき以下の問いに答えよ.

(1) S1との共通部分がCとなるような球面のうち,
半径が最小となる球面の方程式を求めよ.

(2) S1との共通部分がCとなるような球面のうち,
半径が3となる球面の方程式を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

図形と方程式ベクトル 座標設定軌跡、計算整理

方針

2球面の差から共通円を含む平面を求める。中心線と平面の交点が共通円の中心であり、円の半径も直角三角形から出る。同じ円を通る球の中心は円の軸上にあるので、最小半径と指定半径を幾何的に求める。

解答

球面の中心をO1=(1,1,1),O2=(2,3,3)とする。2つの方程式の差から、共通円 C を含む平面は2x+4y+4z=25である。法線 (1,2,2)O1O2 と平行なので、この平面は中心線に垂直である。

O1 から平面までの距離は2+4+42522+42+42=52である。よって共通円の半径 ρρ2=7(52)2=34となる。円の中心 HH=O1+5213(1,2,2)=(116,83,83)である。

(1)
C を通る球の中心は、H を通り円の平面に垂直な直線上にある。半径が最小なのは中心が H のときで、半径の2乗は 3/4 である。よって(x116)2+(y83)2+(z83)2=34である。

(2)
半径が 3 なら、球の中心と H の距離は3ρ2=334=32である。軸方向の単位ベクトルは (1,2,2)/3 だから、中心はH±3213(1,2,2)すなわち(73,113,113),(43,53,53)である。よって求める2球面は(x73)2+(y113)2+(z113)2=3および(x43)2+(y53)2+(z53)2=3である。

別解

解法2

方針

球面を左辺が0の形で F1=0,F2=0 と書く。同じ共通円をもつ球面は F1+t(F2F1)=0 と表せるので、中心と半径を t の2次式として求め、平方完成する。

解答

球面 S1,S2 の左辺を0に移して、それぞれ F1,F2 とする。差はF2F1=2x4y4z+25であり、これは共通円 C を含む平面を表す。したがって、同じ共通円をもつ球面族はFt=F1+t(F2F1)=0と表せる。係数を比べて平方完成すると、その中心 K(t) と半径 R(t)K(t)=(1+t,1+2t,1+2t),R2(t)=9t215t+7=9(t56)2+34となる。

(1)
半径は t=5/6 のとき最小である。このときK(56)=(116,83,83),R2(56)=34だから、求める球面は(x116)2+(y83)2+(z83)2=34である。

(2)
R2(t)=3 を解くと9t215t+4=0,t=13,t=43である。対応する中心はK(13)=(43,53,53),K(43)=(73,113,113)となるので、求める方程式は解法1の2式である。

総評

難度7、目安時間24分。幾何解法では共通円の中心・半径と円の軸を使う。代数解法では球面束の半径を 9(t5/6)2+3/4 と平方完成することで、最小球と半径 3 の2球を同時に検算できる。

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出典: 大阪大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。