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大阪大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

曲線C:y=12x262xを考える.

(1) Cと直線L:y=x+tが異なる4点で交わるようなtの値の範囲を求めよ.

(2) CLが異なる4点で交わるとし,その交点をx座標が小さいものから順に
P1,P2,P3,P4とするとき,P1P2+P3P4P2P3=4となるようなtの値を求めよ.

(3) tが(2)の値をとるとき,Cと線分P2P3で囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安25

図形と方程式積分 絶対値の処理、判別式面積計算

方針

交点条件をx2/26=x+tに直し,x23x<23で2つの2次方程式に分ける。4交点をもつには,外側の2根が外側領域に,内側の2根が内側領域に入る必要があり,端点で重なる場合を除いて23<t<13/2となる。交点はすべて直線L上にあるため,距離比はx座標差の比でよい。D=13+2tE=132tと置いて根の順序を明示し,(2)を解く。(3)はt=6[2,0]上の曲線と直線の差を積分する。

解答

(1) CLの交点では 12x262x=x+t すなわち 12x26=x+t が成り立つ。

まずx23のとき,x2/260であるから 12x26=x+t であり,x22x122t=0 を得る。この2根は x=1±13+2t である。

次にx<23のとき,x2/26<0であるから 12x2+6=x+t であり,x2+2x+2t12=0 を得る。この2根は x=1±132t である。

4つの異なる交点をもつには,外側の方程式の2根がそれぞれx23に入り,内側の方程式の2根がx<23に入り,さらに内側の2根が実数でなければならない。境界x=23で外側と内側が重なる値は t=23 であり,ここでは異なる4点にならない。内側の2根が実数であるためには 132t>0 すなわちt<13/2が必要である。これらを合わせると 23<t<132 である。

(2)
(1)の範囲で D=13+2t,E=132t とおく。このとき4つの交点のx座標は小さい順に 1D,1E,1+E,1+D である。実際,t>23のときDE>2となるので,この順序になる。

4点はいずれも直線L:y=x+t上にある。したがって,2点間の距離はx座標の差に共通の係数2を掛けたものであり,距離比はx座標差だけで計算できる。よって P1P2=2(DE2), P2P3=2(2E), P3P4=2(DE+2) である。条件は (DE2)+(DE+2)2E=4 すなわち D=5E である。したがって 13+2t=25(132t) となり,52t=312 より t=6 である。これは(1)の範囲に入っている。

(3) t=6のとき,E=1であるからP2,P3x座標は 2,0 である。この区間ではx<23なので,曲線Cy=12x2+62x である。一方,直線Ly=x+6 である。 2<x<0では (12x2+62x)(x+6)=12x2x>0 であり,曲線Cが線分P2P3より上にある。したがって求める面積は20(12x2x)dx=[x36x22]20=23である。

よって面積は 23 である。

別解

解法2

方針

交点方程式をG(x)=tと見て,折れ目をもつ2本の放物線と水平線の交点数として処理する。(1)は各枝の値域から4交点条件を読む。(2)は外側・内側の放物線の水平弦の半幅をD,Eとし,直線上の3区間の長さを比較する。(3)は曲線と弦の差を頂点形へ直して対称積分する。

解答

CLの交点条件をG(x):=x226x=tと書く。GG(x)={(x1)22132,x23,132(x+1)22,x<23(1)である。

(1) 左外側の枝x23の値域は[23,),右外側の枝x23の値域は[23,)である。内側の下に凸でない放物線はx=1で最大値13/2を取り,左端で23,右端で23となる。

したがって水平線y=tが外側の2枝と1点ずつ,内側の枝と2点で交わり,境界点で重ならないための条件は23<t<132である。

(2) D=13+2t,E=132tとおく。(1)の2つの放物線の水平弦から,4交点のx座標は1D,1E,1+E,1+Dの順である。4点は傾き1の同一直線上にあるので,距離比ではすべてのx座標差に共通する2が消える。よって条件は(DE2)+(DE+2)2E=4,すなわちD=5Eである。両辺を2乗して13+2t=25(132t)よりt=6を得る。

(3) t=6ではP2,P3x座標は2,0である。この区間で曲線と線分の高さの差はx22x=12{1(x+1)2}である。したがってu=x+1と置けば,面積は1211(1u2)du=12[uu33]11=23.

総評

難度6,計算量7。目安時間は25分。絶対値を外すだけでなく,得られた根がそれぞれの範囲x23x<23に本当に属するかを確認する必要がある。t=23では境界で交点が重なるため,4点ではない。(2)では4点が同一直線上にあるので距離比をx座標差で扱えるが,根の順序を明示しないと符号を誤りやすい。(3)は区間[2,0]で曲線が直線の上にあることを確認してから積分する。

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出典: 大阪大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。