方針
交点条件をに直し,とで2つの2次方程式に分ける。4交点をもつには,外側の2根が外側領域に,内側の2根が内側領域に入る必要があり,端点で重なる場合を除いてとなる。交点はすべて直線上にあるため,距離比は座標差の比でよい。,と置いて根の順序を明示し,(2)を解く。(3)はで上の曲線と直線の差を積分する。
解答
(1) との交点では すなわち が成り立つ。
まずのとき,であるから であり, を得る。この2根は である。
次にのとき,であるから であり, を得る。この2根は である。
4つの異なる交点をもつには,外側の方程式の2根がそれぞれに入り,内側の方程式の2根がに入り,さらに内側の2根が実数でなければならない。境界で外側と内側が重なる値は であり,ここでは異なる4点にならない。内側の2根が実数であるためには すなわちが必要である。これらを合わせると である。
(2)
(1)の範囲で とおく。このとき4つの交点の座標は小さい順に である。実際,のときとなるので,この順序になる。
4点はいずれも直線上にある。したがって,2点間の距離は座標の差に共通の係数を掛けたものであり,距離比は座標差だけで計算できる。よって である。条件は すなわち である。したがって となり, より である。これは(1)の範囲に入っている。
(3) のとき,であるからの座標は である。この区間ではなので,曲線は である。一方,直線は である。 では であり,曲線が線分より上にある。したがって求める面積はである。
よって面積は である。
別解
解法2
方針
交点方程式をと見て,折れ目をもつ2本の放物線と水平線の交点数として処理する。(1)は各枝の値域から4交点条件を読む。(2)は外側・内側の放物線の水平弦の半幅をとし,直線上の3区間の長さを比較する。(3)は曲線と弦の差を頂点形へ直して対称積分する。
解答
との交点条件をと書く。はである。
(1) 左外側の枝の値域は,右外側の枝の値域はである。内側の下に凸でない放物線はで最大値を取り,左端で,右端でとなる。
したがって水平線が外側の2枝と1点ずつ,内側の枝と2点で交わり,境界点で重ならないための条件はである。
(2) とおく。(1)の2つの放物線の水平弦から,4交点の座標はの順である。4点は傾きの同一直線上にあるので,距離比ではすべての座標差に共通するが消える。よって条件はすなわちである。両辺を2乗してよりを得る。
(3) ではの座標はである。この区間で曲線と線分の高さの差はである。したがってと置けば,面積は
総評
難度6,計算量7。目安時間は25分。絶対値を外すだけでなく,得られた根がそれぞれの範囲,に本当に属するかを確認する必要がある。では境界で交点が重なるため,4点ではない。(2)では4点が同一直線上にあるので距離比を座標差で扱えるが,根の順序を明示しないと符号を誤りやすい。(3)は区間で曲線が直線の上にあることを確認してから積分する。