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大阪大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

双曲線H: x2y2=1上の3点A(1,0),B(1,0),C(s,t)(t0)を考える。

(1)A における H の接線と直線 BC の交点を P とする。P の座標を s,t を用いて表せ。

(2)C における H の接線と直線 AB の交点を Q とする。Q の座標を s,t を用いて表せ。

(3)B における H の接線と直線 AC の交点を R とする。3点 P,Q,R は一直線上にあることを証明せよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式微分 接線・法線座標設定、計算整理

方針

双曲線x2y2=1の点(u,v)における接線をuxvy=1として使い,A,B,Cそれぞれの接線を求める。C(s,t)は双曲線上でt0なのでs0,±1であり,交点計算の分母は0にならない。最後はP,Rを結ぶ直線の式にQx座標を代入し,y=0になることを直接確認して一直線性を示す。

解答

双曲線x2y2=1の点(u,v)における接線は uxvy=1 である。実際,(u,v)u2v2=1を満たし,この直線はその点を通る接線になっている。なおC(s,t)についてはs2t2=1かつt0であるから,s0,±1である。

(1)
A(1,0)における接線は x=1 すなわちx=1である。直線BCB(1,0)C(s,t)を通るので y=ts1(x1) である。ここにx=1を代入して y=ts1(2)=2t1s を得る。したがって P=(1,2t1s) である。

(2)
C(s,t)における接線は sxty=1 である。直線ABy=0だから,交点Qsx=1 を満たす。よって Q=(1s,0) である。

(3)
B(1,0)における接線は x=1 である。直線ACA(1,0)C(s,t)を通るので y=ts+1(x+1) である。したがってx=1を代入して R=(1,2ts+1) を得る。

直線PRの傾きは2ts+12t1s1(1)=t1(1s+111s)=2st(s+1)(1s)である。したがって直線PRy2t1s=2st(s+1)(1s)(x+1) と書ける。この式にx=1sを代入するとy=2t1s2st(s+1)(1s)(1s+1)=2t1s2st(s+1)(1s)s+1s=0である。これはQ(1s,0)が直線PR上にあることを示している。よって3点P,Q,Rは一直線上にある。

別解

解法2

方針

各接線の式から P,Q,R の座標を求めるところまでは同じである。一直線性は傾きの式を作らず、PQQR の各成分の比が同じになることを示す。縦線の場合分けが不要になる。

解答

双曲線 x2y2=1 上の点 (u,v) における接線はuxvy=1である。また s2t2=1, t0 よりs0,s±1.(1)
A(1,0) における接線は x=1 である。直線 BCy=ts1(x1)だからP=(1,2t1s).(2)
C(s,t) における接線はsxty=1.直線 ABy=0 なのでQ=(1s,0).(3)
B(1,0) における接線は x=1 である。直線 ACy=ts+1(x+1)だからR=(1,2ts+1).ここでPQ=(s+1s,2t1s)でありQR=(s1s,2ts+1).それぞれの成分を比べると(QR)x(PQ)x=s1s+1であり、また(QR)y(PQ)y=2ts+12t1s=s1s+1.したがってQR=s1s+1PQ.よって P,Q,R は一直線上にある。

総評

難度5,計算量5。目安時間は18分。接線公式uxvy=1を正確に使えるかで処理量が大きく変わる問題である。t0からs0,±1を確認しておくと,分母の扱いに不安が残らない。最後の一直線性は図形的に見通しが立っても,答案では直線PRQを代入する形にすると計算が最短で,符号ミスも発見しやすい。

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出典: 大阪大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。