問題
を座標平面上の点とし,点の座標をとする.の範囲にある実数のうち,曲線上の点における接線が点を通るという条件をみたすものの個数をとする.かつをみたすような点の存在範囲を座標平面上に図示せよ.
方針
解法1(標準解法)
点 を通る接線条件を に変え、水平線 と の交点数を数える。導関数は なので、臨界点は である。 が の左か右かで臨界点の順序が変わるため場合分けし、各単調区間に1個ずつ交点を持つための の範囲を、端点で重複しないよう開区間で表す。
解法2(解の個数が変わる境界を先に求める方法)
接線条件を とする。解の個数が変わるのは,解が重解になるときか端点 を通るときである。重解条件から境界曲線 ,, を先に出し,端点境界 と合わせて平面を分割し,4解をもつ領域を選ぶ。
解答
解法1(標準解法)
曲線 の における接線は、傾きが であるから である。これが点 を通る条件は である。そこで とおく。求める は、水平線 と の交点数である。
微分すると である。また、必要な値は
である。
まず とする。このとき臨界点の順序は であり、 の符号から は順に、増加、減少、増加、減少する。さらに である。実際、 とおくと、 かつ なので、 では である。
この場合、4つの単調区間の値域を合わせて見ると、水平線が4回交わるためには、局所最小値 より上で、右側の局所最大値 より下でなければならない。逆に なら4つの単調区間それぞれの内部でちょうど1回ずつ交わる。境界で等号になると、 または で交点が重なり、個数は4にならない。
次に とする。このとき臨界点の順序は であり、 は順に、増加、減少、増加、減少する。また である。これは とおくと、、 から従う。
この場合、中央の谷の値は 、右側の山の値は である。4つの単調区間すべてで1回ずつ交わるには、右端および左端の値 よりも上にあり、かつ中央の谷よりも上にあり、さらに右側の山よりも下にある必要がある。したがって条件は である。ここでも等号の場合は端点または極値で交点が重なるため、 にはならない。 のときは と が重なり、単調区間が4本に分かれないので、4個の解は生じない。
以上より、求める存在範囲は または である。図示すると、左側 では下側境界が 、上側境界が直線 である。右側では上側境界が 、下側境界は までは直線 、それ以後は直線 に切り替わる。すべての境界線は含まれない。
解法2(解の個数が変わる境界を先に求める方法)
接線条件は
である。左辺へ移した式を とおく。解の個数が変わり得る境界は,区間内部で重解が生じる場合と,端点が解になる場合である。
だから,重解候補は である。これらを に代入すると
を得る。また ではともに である。
では,4本の単調な枝に対応する値の順序は
である。したがって4解をもつのは
の部分である。
では であり,左右の端点値 も下側境界になる。よって4解をもつ条件は
である。 となる で下側境界が直線 に切り替わる。重解または端点解を生じる境界上では個数が4にならないので,いずれも含めない。
以上を図示すると次の青い領域である。