方針
定義から が成り立つので、7で割った余りだけを追う。さいころの目 はいずれも7で割って0でないため、 が0なら次は0になれず、0でなければ の選び方がちょうど1通りある。この2状態の遷移から を導き、固定値 からのずれとして解く。最後に数え上げによる別解でも同じ一般項を確認する。
解答
(1) のとき である。さいころの目は なので、 が7の倍数になることはない。したがって である。 のとき である。 は7で割って0でない余りを持つから、 も7で割って0でない余りである。したがって、 の中に をみたすものがちょうど1つある。 の6通りそれぞれに対して は1通りなので、有利な組は6通りである。よって である。
(2)
定義より、 に対して が成り立つ。実際、であり、これに を加えれば になる。
以下、7で割った余りを考える。 は のいずれかなので、7で割って0ではない。
もし なら であり、 は7の倍数ではないから は7の倍数にならない。
一方、 なら、 も7で割って0でない。したがって をみたす がちょうど1つ存在する。 はそれ以前の目と独立に6通り等確率で出るので、この場合に が7の倍数になる条件付き確率は である。
よって である。これを固定値 からのずれで書くと となる。 だからである。したがって を得る。
別解
解法2(該当する出目列の個数を数える方法)
方針
確率ではなく,長さ の出目列のうち となる個数 を数える。長さ の列で余りが0でない場合に限り,最後の目がちょうど1通りに決まるため となる。この個数漸化式を解いて全列数 で割る。
解答
(1)
は7の倍数にならないので である。 では,各 に対しを満たす がちょうど1つある。よって該当列は6通りでである。
(2)
を,長さ の出目列のうち が7の倍数となるものの個数とする。定義からである。
長さ の列で なら, なので,最後の目をどう選んでも該当しない。一方, なら であり, を満たす目が6種類中ちょうど1つある。
したがってここで とおくとであるから全出目列は 通りなのでである。
総評
剰余を使う確率漸化式の問題。目安時間は22〜26分。 の式をそのまま扱うと重く見えるが、 に気づけば、7で割った余りが0か0でないかだけの問題になる。 からは次に0へ行けない点と、非零からは6通り中ちょうど1通りで0になる点が採点の中心である。数え上げの別解も、同じ構造を個数で確認できるため検算として有効である。 公式出題意図は定義を正確に読み,整数と数列の基本事項を用いて確率を求める力である。確率遷移と列の個数漸化式を別々に立て,同じ一般項に到達することを確認した。