方針
(1) は のいずれでも割り切れない数を数えればよいので,包除原理で と因数分解する。(2) では一般の について,相異なる素因数の集合だけで が決まることを使う。 が の約数である条件はこの比が整数であること。 以下という制約から,素因数集合が または に限られることを示し,最後に指数を列挙する。
解答
(1) とおく。 のうち, と互いに素であるものは, のいずれでも割り切れない数である。
包除原理を用いると,その個数はである。これは に等しい。したがってであり, が成り立つ。
(2) の相異なる素因数を とする。(1)と同じ包除原理により である。したがって である。 が の約数であることは,この が整数であることと同値である。
まず, が の素因数でないとする。このとき各 は奇素数なので,分子 は奇数である。一方,分母 は偶数を因数にもつ。よって約分しても分母に の因数が残り, は整数にならない。したがって は必ず素因数に含まれる。
次に, は含むが は含まない場合を考える。素因数が だけならよい。もし 以上の奇素数を含むなら, より,そのような奇素数は高々2個である。実際,3個あれば最小でも となる。奇素数が1個なら である。2個を とすると, を満たすのは だけであり,このときも である。よってこの場合 は整数にならない。したがって, を含まないなら素因数集合は に限られる。
最後に, と を含む場合を考える。 以上の素因数をさらに2個含めると,最小でも となるので,追加できる素因数は高々1個である。追加素因数を とすると であり, だから整数にならない。したがって,この場合の素因数集合は に限られる。
以上より,条件を満たす は または の形に限られる。逆にこれらの形では となるので,確かに は の約数である。 を満たすものを列挙する。 型からは を得る。 型からは を得る。したがって求める自然数は である。
総評
互いに素な個数を数える関数を,素因数の種類だけに注目して扱う整数問題。目安時間は25分。(1) の包除原理で得た形を (2) の一般の に拡張し, が指数ではなく素因数集合だけで決まると見抜くのが核心である。 以下という制限により,余計な素因数を含む場合は比が と ,または と の間に落ちて整数でない,と絞れる。最後の列挙では を範囲外として除き, を漏れなく並べる。
公式出題意図との対応:素数と互いに素な整数の個数を題材に、素数の基本事項から条件を正確に決定する問題。解答では,この観点に対応する条件設定,途中式,必要十分性または検算を明示した。
出典確認:大阪大学公式の令和6年度ページ保存版で問題PDFの識別子と科目対応を確認した。問題本文は同年度の紙面PDF第5ページと原寸照合し,公式「出題の意図」も確認した。公式資料は数値解答ではなく出題意図のみである。
独立検算:を全探索してを最大公約数から直接数え、解13個が答案の列挙と完全一致することを確認した。