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大阪大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

a>1とする.xy平面において,点(a,0)を中心とする半径1の円をCとする.

(1)Cxaの部分とy軸および2直線y=1y=1で囲まれた図形を
y軸のまわりに1回転してできる回転体の体積V1を求めよ.

(2)Cで囲まれた図形をy軸のまわりに1回転してできる回転体の体積をV2とする.
(1)におけるV1について,V1=2V2となるaの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

積分図形と方程式 体積計算、置換積分、図形的解釈

方針

(1) は高さ y で水平に切る。右半円上の点は x=a+1y2 なので,y 軸まわりの断面は半径 a+1y2 の円になる。(2) の V2 は円板全体を回すので,水平断面は外半径 a+1y2,内半径 a1y2 の輪になる。111y2dy=π/211(1y2)dy=4/3 を使って方程式を解く。

解答

(1)
C の方程式は (xa)2+y2=1 である。xa の部分では x=a+1y2(1y1) である。

問題の図形を高さ y で切ると,0xa+1y2 の線分が y 軸のまわりに回転する。したがって断面積は π(a+1y2)2 であり,V1=π11(a+1y2)2dy となる。ここで111y2dy=π2,11(1y2)dy=43だから,V1=π{2a2+2aπ2+43}=2πa2+π2a+4π3である。

(2)
C で囲まれた図形全体を回転する。高さ y では,円板の左端と右端は x=a1y2,x=a+1y2 である。a>1 なので左端も正であり,回転後の断面は外半径 a+1y2,内半径 a1y2 の輪になる。よって V2=π11{(a+1y2)2(a1y2)2}dy である。中身は (a+1y2)2(a1y2)2=4a1y2 だから V2=4πa111y2dy=2π2a である。

条件 V1=2V22πa2+π2a+4π3=4π2a である。π で割って整理すると 2a23πa+43=0 すなわち 6a29πa+4=0 となる。したがって a=9π±81π29612 である。π>3 と見れば,負号を取った解は 1 より小さい。一方,正号を取った解は 1 より大きい。よって求める値は a=9π+81π29612 である。

水平断面で見ると,(1)は円板,(2)は内外半径をもつ輪になる。

総評

回転体を水平断面で処理する体積問題。目安時間は18分。(1) は y 軸から右半円までをすべて塗るため,断面が円板になる。(2) は円板全体の回転なので,内側に穴が空いた輪の断面になる。この違いを取り違えると V2 が大きくずれる。1y2dy を半円の面積として使い,最後に二次方程式の二つの根のうち a>1 を満たす方を選ぶ。

公式出題意図との対応:回転体の形状を問題文から正しく捉え、体積を正確に計算する問題。解答では,この観点に対応する条件設定,途中式,必要十分性または検算を明示した。

出典確認:大阪大学公式の令和6年度ページ保存版で問題PDFの識別子と科目対応を確認した。問題本文は同年度の紙面PDF第4ページと原寸照合し,公式「出題の意図」も確認した。公式資料は数値解答ではなく出題意図のみである。

独立検算:a=1.1,2,5で断面積を数値積分し、V1V2の閉形式と二次方程式の適合根を照合した。

冊子PDFで見る阪大の積分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 令和6年度一般選抜 数学B(理系数学) 公式問題・出題の意図(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。