方針
角度条件を内積で表し, という楕円に直す。 とおけば, から であり, と書ける。 は なので最大は が正の枝,最小は が負の枝で調べる。各枝で微分して,最大は内部点 ,最小は負の枝の端 で起こることを示す。別解として,楕円を , とおいて三角関数なしの1変数 に直してもよい。
解答
である。したがって であり,である。
より である。この式を整理する。両辺を2乗して となる。これを展開すると すなわち である。なお,この式と から となるので,もとの内積の符号条件 も満たされる。
ここで とおく。 より であり,楕円の式は となる。したがって である。求める量は である。
まず最大値を調べる。 なので,最大値は が正の枝で起こる。そこでとおく。 と書くと であり,である。 とすると であり,この範囲で解は である。実際, で , で となるので,ここで最大をとる。このとき であるから,最大値は である。
次に最小値を調べる。 なので,最小値は が負の枝で起こる。そこで とおく。同様に微分すると である。 では であり,直接確認すると である。例えば であり,右辺が 以下なら明らかで,右辺が正のときは2乗して すなわち を得る。これは で成り立つ。したがって は範囲全体で増加し,最小は でとる。
のとき であるから,最小値は である。
以上より,最大値は 最小値は である。
点 は楕円 のうち の弧上を動く。最大・最小を与える点は次の位置にある。
別解
解法2(楕円弧の三角関数表示)
方針
内積条件を楕円 に直した後、弧全体を 、 と一度に媒介表示する。目的関数の導関数は に因数分解できるため、最大点と両端の比較が短くなる。
解答
、 なので、角度条件を2乗して整理するとを得る。 のもとでは も成り立つため、2乗による余分な点はない。
とし、とおく。 だから、、 とできる。求める量はである。微分するととなる。この範囲では なので、 は まで増加し、その後減少する。よって最大値はである。
最小値は両端のいずれかでとる。左端では 、 だから 、右端では である。したがって最小値は である。
総評
公式の出題意図は、空間図形の条件を適切に表し、その下で最大値・最小値を正確に求める力を問うとしている。空間の角度条件を平面上の楕円に変換して最大・最小を求める問題。目安時間は22分前後。内積式を2乗する前に,後で が満たされることを確認するのが丁寧である。最大は 正,最小は 負の枝で起こるため,ここを一つの式で済ませようとすると符号の扱いが崩れやすい。採点上は, の導出, の範囲,最大・最小それぞれの増減確認が中心になる。
角度条件から得た楕円弧を細分走査し、最大値 と最小値 を独立検算した。