問題
座標空間に3点,,がある.かつを満たすように点が動くとき,の最大値と最小値を求めよ.
方針
解法1(楕円の2枝を1変数で調べる)
角度条件を内積で表し, という楕円に直す。 とおけば, から であり, と書ける。 は なので最大は が正の枝,最小は が負の枝で調べる。各枝で微分して,最大は内部点 ,最小は負の枝の端 で起こることを示す。別解として,楕円を , とおいて三角関数なしの1変数 に直してもよい。
解法2(楕円弧の三角関数表示)
内積条件を楕円 に直した後、弧全体を 、 と一度に媒介表示する。目的関数の導関数は に因数分解できるため、最大点と両端の比較が短くなる。
解答
解法1(楕円の2枝を1変数で調べる)
である。したがって であり,
である。
より である。この式を整理する。両辺を2乗して となる。これを展開すると すなわち である。なお,この式と から となるので,もとの内積の符号条件 も満たされる。
ここで とおく。 より であり,楕円の式は となる。したがって である。求める量は である。
まず最大値を調べる。 なので,最大値は が正の枝で起こる。そこで
とおく。 と書くと であり,
である。 とすると であり,この範囲で解は である。実際, で , で となるので,ここで最大をとる。このとき であるから,最大値は である。
次に最小値を調べる。 なので,最小値は が負の枝で起こる。そこで とおく。同様に微分すると である。 では であり,直接確認すると である。例えば であり,右辺が 以下なら明らかで,右辺が正のときは2乗して すなわち を得る。これは で成り立つ。したがって は範囲全体で増加し,最小は でとる。
のとき であるから,最小値は である。
以上より,最大値は 最小値は である。
点 は楕円 のうち の弧上を動く。最大・最小を与える点は次の位置にある。
解法2(楕円弧の三角関数表示)
、 なので、角度条件を2乗して整理すると
を得る。 のもとでは も成り立つため、2乗による余分な点はない。
とし、
とおく。 だから、、 とできる。求める量は
である。微分すると
となる。この範囲では なので、 は まで増加し、その後減少する。よって最大値は
である。
最小値は両端のいずれかでとる。左端では 、 だから 、右端では である。したがって最小値は である。