方針
接線 を明示し, の3本の交点 を座標で求める。 はともに直線 上にあるので,面積は行列式で一気に出してもよいが,ここでは を底辺,点 から直線 までの距離を高さとして計算する。得られた を で微分し,開区間の端で面積が に近づくことも確認して最大値を決める。
解答
(1)
曲線 について である。したがって, 上の点 における接線は であり,整理すると となる。よって である。
まず は と の交点なので より である。次に は と の交点なので であり, より となる。したがって である。さらに は と の交点なので より である。 だから であり, を得る。これを に代入して となる。すなわち である。
点 はともに直線 上にある。したがって である。また,点 について であるから, から直線 までの距離は である。よって三角形 の面積はである。
(2) である。微分するとである。 では , なので,符号は で決まる。 の正の解は である。 では だから , では である。したがって は で最大となる。
最大値を求める。 より ,また である。したがってである。 を代入して整理すると となる。よって求める と最大値はである。
別解
解法2(行列式と対数微分を用いる方法)
方針
3本の接線の交点を求めた後, の行列式で面積を計算する。最大化では正の関数 の対数微分を使い,微分式の展開を短くする。
解答
(1)
接線はである。したがってここでである。行列式による三角形の面積公式を使うと(2)
では なので,定数因子を除いたを最大にすればよい。対数微分により分母は正であるから, の符号は の符号に一致する。したがってまでは増加し,その後は減少する。ゆえに で最大となる。, よりよって
総評
難度5,計算量5。想定時間は18分程度。採点上は,接線 を正しく作り,3交点を求めるところまでが前半の核である。面積では がともに直線 上にあることを使うと, を底辺にして高さを と の距離で出せる。展開量を抑える別解として行列式も有効である。最大化では における導関数の符号変化を必ず記し,停留点を代入しただけで終えない。典型的な失点は の分母 ,面積の ,および を使った最大値整理の符号である。