方針
と置いて,まず を実座標で表す。すると となり,条件式は だけの二次方程式に分解できる。したがって単位円 と,直線 , の交点数を数える問題になる。2本の直線が一致する例外 を最後に必ず除いて数える。
解答
(1) とおく。ただし は実数である。このとき だからである。 はいずれも実数なので, は実数である。したがって は実数である。
(2)
(1)より, とすると である。また だから である。条件式は すなわち である。これは と因数分解できる。したがって求める点は,単位円 上にあり,かつ または を満たす点である。
まず直線 を考える。原点からこの直線までの距離は であり,これはすべての実数 について を満たす。よって は単位円と常に2点で交わる。
次に直線 を考える。原点から までの距離は である。したがって,単位円との交点数は のとき 個, のとき接して 個, のとき 個である。
ただし, と が一致する場合は重複して数えてはいけない。2本の直線は左辺が同じなので,一致するのは のときだけである。この場合は であり,単位円との交点は2個である。
以上よりである。
別解
解法2(偏角表示で個数を数える方法)
方針
を と表し, の値域と各値を取る個数を利用する。単位円と直線の距離を用いる解法1と同じ幾何を,三角関数の振幅で処理する。
解答
(1)
とすればなので (1) が示された。
(2)
また であり,条件式はと因数分解できる。
いま よりとおく。このときと書ける。ただし は
,
を満たす角である。したがって方程式 の解の個数はである。
については常に だから2個である。 についてはより,
で0個,
で1個,
で2個となる。
ただし では二つの条件 と が同一であり,重複を除くと2個である。よって
総評
難度5,計算量4。想定時間は18分程度。第一の採点点は と置き,共役を展開して を得ることである。条件式は の二次方程式と見て と因数分解する。その後は単位円と2本の平行線の交点数,または解法2の振幅で個数を数える。典型的な失点は,接する を2個と数えることと, の中にある で2条件が一致する例外を見落とすことである。最後は場合分けが重複せず全実数を覆うかまで確認したい。