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上智大学 2025年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第3問

座標空間内において,0x1,0y1,z=0の表す xy 平面上の領域に,不透明で厚みの無視できる1辺の長さが1の正方形の板 P が置いてあり,点 L(0,0,2) に点光源がある。板 P を,x 軸を回転軸として,z 座標が正の側に角 θ だけ回転させたとき,xy 平面上で板 P の影になる領域を D とする。ただし,0<θ<π2 とする。

(1) D の形状を求めよ。
(2) D に属する点の y 座標の最大値を a とする。asinθ= のとき最大となる。このとき a= であり,原点から最も遠い D 上の点の x 座標は である。
(3) D の面積は sinθ= のとき最大となる。このとき D の面積は である。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

ベクトル図形と方程式関数微分 座標設定回転・拡大面積計算微分による最大最小図形的解釈

方針

板の4頂点を回転後の座標で表し,光源 L から平面 z=0 への中心投影を求める。これにより影の頂点が決まり,D の形が判定できる。
(2) は D の上辺の y 座標を θ の式で表し,s=sinθ とおいて微分する。最大値を与える s を求めたら,そのときの y 最大値と右上頂点の x 座標を代入して計算する。
(3) は D が台形であることから,上底・下底・高さを用いて面積を式にする。これも s=sinθ の関数として微分し,最大条件を求める。

解答

(1)P の4頂点を,回転前に(0,0,0),(1,0,0),(1,1,0),(0,1,0) とおく。x 軸まわりに θ 回転すると,y 成分が cosθ 倍,z 成分が sinθ 倍されるので,回転後の頂点は(0,0,0), (1,0,0), (1,cosθ,sinθ), (0,cosθ,sinθ)である。

L(0,0,2) から各点への直線を z=0 平面と交わらせる。点 (x,y,z) の投影点を (X,Y,0) とすると,直線 L(x,y,z) を結ぶ線分上で z=0 となる比からX=2x2z,Y=2y2zである。

したがって4頂点の影は(0,0), (1,0), (22sinθ,2cosθ2sinθ), (0,2cosθ2sinθ)となる。これらを結んだ図形は,上底と下底が水平な台形である。

(2) D に属する点の y 座標の最大値は,上辺の y 座標a=2cosθ2sinθである。s=sinθ とおくとa=21s22s.
これを最大化するため,a2 を考えるとa2=4(1s2)(2s)2.
分母は正なので,g(s)=1s2(2s)2を最大化すればよい。

微分するとg(s)=2s(2s)2(1s2)2(2s)(1)(2s)4=2s(2s)+2(1s2)(2s)3=24s(2s)3.
よって g(s)=0 となるのは s=1/2 のときで,0<s<1 で符号は正から負に変わるから最大である。したがって
sinθ=12
のとき最大。

このときa=21(1/2)221/2=23/23/2=233.また,原点から最も遠い点は右上頂点であり,その x 座標は22sinθ=23/2=43.

(3) D は下底の長さが 1,上底の長さが 22s,高さが 21s22s の台形である。よって面積 SS=12(1+22s)21s22s=4s(2s)21s2.
これを最大化する。平方をとってS2=(4s)2(1s2)(2s)4.
微分計算を簡単にするためh(s)=logS2=2log(4s)+log(1s2)4log(2s)とおくと,h(s)=24s2s1s2+42s.
これを通分して整理するとh(s)=2(3s2)(4s)(1s2)(2s)となる。分母は 0<s<1 で正なので,臨界点は s=2/3 であり,ここで最大となる。

したがって
sinθ=23
のとき面積最大。
そのときS=42/3(22/3)214/9=10/3(4/3)253=10391653=558.よって最大面積は 585 である。

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出典: 上智大学 2025年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。