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上智大学 2025年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第2問

(1) y=tanx の1次の近似式を用いて tan43.5 の近似値を求めよ。小数第3位を四捨五入すると,tan43.50.95 である。ただし,π=3.14 として用いてよい。

(2) a を正の実数とする。実数からなる集合 A,B を次で定める。A={xx<a},B={xx26x190}.(i) AB となる必要十分条件を求めよ。
(ii) AB となる必要十分条件を求めよ。

(3) a を実数とする。方程式 z3(323)z2+az+103=5 の3つの複素数解を複素数平面上に表す。その3点を結ぶ図形が1辺の長さが4の正三角形となるとき,この3点を虚部の大きい順に A(z1),B(z2),C(z3) とする。ただし,z2 の実部は z1 の実部より小さい。このとき,

z1,z2,z3 を求めよ。

線分 AB の中点を M とし,C を中心として A を角 θ だけ回転した点を D とする。ただし,0θ<π とする。

(i) C,D,M が同一直線上にあるとき,D を表す複素数を求めよ。
(ii) MCD=π/4 であるとき,D を表す複素数を求めよ。

難易度8/ 10計算量6/ 10目安25

三角関数方程式・不等式複素数平面 微分による最大最小判別式、場合分け、複素数の極形式、回転・拡大、実部虚部比較、座標設定

方針

(1)tanx の微分係数が 1 であることを用いる近似。43.5=451.5 をラジアンに直して tan(π/4ε)12ε とする。
(2) はまず B を平方完成して区間表示し,A=(a,a) と比較する。包含の必要十分条件は端点の比較で決まる。
(3) は,3解が正三角形の頂点であることから,1つを実軸上に置いた標準形で考える。共役な2点を含むので,実部・虚部・辺の長さ4から3点を具体的に定める。後半は中心 C のまわりの回転を複素数で表し,中点条件あるいは角条件を使って回転角を決める。

解答

(1) f(x)=tanx とすると,f(x)=sec2x だから x=π/4f(π/4)=2 である。43.5=451.5 より,ε=1.5=1.5π180=π120とおくと,tan(π4ε)tanπ42ε=1π60.π=3.14 を用いれば13.1460=10.052333=0.947666したがって小数第3位を四捨五入すると 0.95 である。

(2) まず
x26x190
を平方完成すると
(x3)228
より327x3+27.
したがってB=[327,3+27].
一方,A={xx<a}=(a,a) である。

(i) AB となるには,(a,a) のすべての要素が区間 [327,3+27] に入ればよい。左端は 327<0 であり,(a,a) は 0 を含むから,必要なのはa327かつa3+27である。前者は
a273
と同値であり,これを満たせば後者は自動的に成り立つ。よって必要十分条件は
a273.

(ii) AB となるには,[327,3+27](a,a) であればよい。したがってa<327かつ3+27<a.
後者が本質的で,前者はそれより弱い。よって必要十分条件は
a>3+27.

(3) 3つの解を z1,z2,z3 とする。3点が1辺4の正三角形をなすので,その3点のうち1点は実軸上にあり,他の2点は共役になる。
したがって,z1=1+2i,z2=123,z3=12iとおける。実際,z2 の実部は z1 の実部より小さいので条件に合う。さらにz1+z2+z3=(1+2i)+(123)+(12i)=323であり,係数比較と一致する。
また(z1z3)=4i,z2z12=(23)2+22=16より辺の長さは4である。

次に,M=z1+z22=13+i,C=z3=12iである。

(i) C,D,M が同一直線上にあるとき,MC=(3+3i),MC=23であるから,DC から M の方向へ距離4だけ進んだ点である。よってD=C+4MC(MC)=12i+23(3+3i)=1+(232)i.

(ii) MCD=π/4 なら,arg(MC)=2π/3 なのでarg(DC)=11π/12 とすればよい。したがってD=C+4(cos11π12+isin11π12)=12i+4(6+24+i624)=1(6+2)+(622)i.

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出典: 上智大学 2025年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。