方針
(1) は多項定理をそのまま用い、同じ文字を何回選ぶかの並べ方として係数を表す。(2)は係数 を最大にするために、分母 を最小にする問題に直す。二つの指数の差が2以上なら、大きい方を1減らし小さい方を1増やすと分母が小さくなるので、最大時には指数ができるだけ均等になる。
解答
(1) を展開するとき、7回の選択のうち選ぶと、項 が得られる。したがって、そのような選び方の数が係数である。
7個の場所のうち、まず を置く場所を 個、次に を置く場所を 個、次に を置く場所を 個選べば、残りが の場所である。よって係数は である。
(2)
(1) より、係数を最大にするには を最小にすればよい。
ここで、二つの指数 が を満たしているとする。このとき、 を1減らし、 を1増やしても和は変わらない。分母の該当部分は から に変わる。その比は である。したがって、二つの指数の差が2以上ある状態では、係数はまだ大きくできる。
よって最大になるとき、 のどの二つの差も1以下である。4個の負でない整数の和が7なので、その形は でなければならない。
したがって は の順列である。このとき係数は よって最大値は であり、そのときの は の順列である。
別解
解法2(整数分割を列挙する)
方針
係数は指数の順序ではなく多重集合だけで決まる。7の4個以下の非負整数への分割をすべて並べ、各型の階乗積を比較する。有限個の候補を漏れなく調べる別経路で最大値を確定する。
解答
(1)
7個の因子から をそれぞれ 回選ぶ並べ方の数だから、係数はである。
(2)
の順序を無視し、0を補って降順に並べる。和が7となる型と分母 は次のとおりである。最小の分母は8であり、その型は だけである。したがって最大係数はで、 は の順列である。
総評
難度は10段階で4、計算量は10段階で3程度。試験場ではおよそ18分を見込む。多項定理の係数を単に公式として書くだけでなく、7個の位置への割り当てとして説明できると安定する。最大値は「均等に分ける」と直感できるが、答案では二つの指数の差が2以上なら係数を増やせる、という比較を一行入れると説得力が出る。和が7で4変数なので、最終形は に限られる。