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東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 場合の数文系数学 第4問(a)

白玉3個,赤玉4個があるとし,同じ色の玉は区別できないものとする.

(1) 上の7個を2つの区別のついた袋ABに分けて入れる.
入れる方法は何通りあるか.
ただし,いずれの袋にも7個のうち少なくとも1個は入れるものとする.
(2) 6段の引き出しのついたタンスが2つあり,
その中に上記の玉7個を分けて入れたい.
ただし,どの引き出しにも1個しか入れないものとする.
各タンスの引き出しは上から何段目か区別がつくが,
2つのタンスは区別しないものとすれば,入れる方法は何通りあるか.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

場合の数 数え上げ、場合分け

方針

(1) は袋 A に入る白玉数と赤玉数を決めれば袋 B も決まるので,空袋の場合だけを除く。(2) はまず二つのタンスを区別して12個の引き出しから白3か所,赤4か所を選ぶ。その後,二つのタンスを入れ替える同一視で2で割れるかを確認する。玉数が7個で奇数なので,入れ替えで自分自身に戻る配置はない。

解答

(1)
袋Aに入る白玉の個数は0から3まで、赤玉の個数は0から4まで選べるので、空袋を許せば 45=20 通りである。全部をA、または全部をBに入れる2通りを除くから 18 通りである。

(2)
2つのタンスを一度区別すると、12段のうち白玉を入れる3段、赤玉を入れる4段を選ぶので 12C39C4 通りである。玉の総数は7個で奇数だから、2つのタンスを入れ替えても同じ配置のままになることはない。よって 1212C39C4=13860 通りである。

(2) で2で割れる理由を補足する。二つのタンスを区別した状態で数えると,配置は 12C39C4 通りである。ここで二つのタンスを入れ替えて同じと見るが,もし入れ替えて同じ配置になるなら,二つのタンスに入っている玉の総数が等しくなければならない。しかし玉は合計7個で奇数なので,二つのタンスに同じ個数ずつ入ることはない。したがってすべての配置が2個ずつ組になる。よって 1212C39C4=13860 である。

別解

解法2

方針

(1) は袋Aに入る色別個数で数える。(2)は先に7個の使用段を選び、そのうち3段を白とする。タンス交換に固定される配置がないことを確認して2で割る。

解答

(1)

A に入る白玉数は4通り、赤玉数は5通りなので、空袋を許せば45=20通りである。全部を A または全部を B に入れる2通りを除き、18通りである。

(2)

二つのタンスをいったん区別する。12個の引き出しから玉を入れる7段を選び、その7段から白玉を入れる3段を選べば、残り4段は赤玉である。よって12C77C3通りである。

タンスを交換して同じ配置に戻るなら、両方のタンスに入る玉数が等しくなければならない。しかし玉は7個で奇数だから固定配置はない。したがってすべてが2個ずつの組になり、1212C77C3=13860通りである。

総評

区別の有無を慎重に扱う場合の数である。所要時間は10分程度。(1) は袋が区別されるので単純な個数分配でよい。(2) は引き出しの段は区別できるがタンス本体は区別しないため,一度区別して数えてから同一視するのが安全である。2で割る際に固定される配置がない理由を,玉の総数が奇数であることから説明したい。

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出典: 東北大学 1998年度 前期 文系 第4問(a)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。