方針
Hn の要素数は、3つの負でない整数の和が n になる組の数である。区切りを2本入れる数え方で hn=n+2C2 を求める。あとは逆数を部分分数分解し、有限和を取ってから極限を考えると望みの無限和が出る。
解答
a,b,c は負でない整数で a+b+c=n を満たす。これは、n 個の同じものを3つの箱に分ける方法の数であり、区切り2本を含めた n+2 個の位置から区切りの位置を選べばよい。したがって hn=n+2C2=2(n+1)(n+2) である。
よって hn1=(n+1)(n+2)2 であり、部分分数分解すると (n+1)(n+2)2=2(n+11−n+21) である。したがって、N までの部分和はn=0∑Nhn1=2n=0∑N(n+11−n+21)である。右辺は途中の項が打ち消し合って 2(1−N+21) となる。よって N→∞ としてn=0∑∞hn1=2である。
別解
解法2:一つの変数を固定して直接数える
方針
stars and bars の公式を使わず、a を固定したときの (b,c) の個数を足す。得られた三角数の逆数を部分分数分解して望遠和にする。
解答
a=0,1,…,n を固定する。するとb+c=n−aを満たす負でない整数の組はn−a+1個である。したがってhn=a=0∑n(n−a+1)=1+2+⋯+(n+1)=2(n+1)(n+2).よってhn1=(n+1)(n+2)2=2(n+11−n+21).N までの部分和はn=0∑Nhn1=2n=0∑N(n+11−n+21)=2(1−N+21).したがってn=0∑∞hn1=2.
総評
難度は10段階中4、計算量は10段階中3。要素数を正しく数えれば、あとは典型的な部分分数分解である。n=0 を含むため初項 h0=1 を落とさないこと、また無限和は部分和を作ってから極限を取ることが重要である。試験場では8分程度で確実に取り切りたい。
冊子PDFで見る東北大の場合の数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 1990年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。