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東北大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

n=0,1,2,に対しHn={(a,b,c)a,b,cは負でない整数でa+b+c=n}とおき,Hnの要素の個数をhnとおく.
n=01hnを求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

場合の数数列 数え上げ、部分分数分解、和の計算

方針

Hn の要素数は、3つの負でない整数の和が n になる組の数である。区切りを2本入れる数え方で hn=n+2C2 を求める。あとは逆数を部分分数分解し、有限和を取ってから極限を考えると望みの無限和が出る。

解答

a,b,c は負でない整数で a+b+c=n を満たす。これは、n 個の同じものを3つの箱に分ける方法の数であり、区切り2本を含めた n+2 個の位置から区切りの位置を選べばよい。したがって hn=n+2C2=(n+1)(n+2)2 である。

よって 1hn=2(n+1)(n+2) であり、部分分数分解すると 2(n+1)(n+2)=2(1n+11n+2) である。したがって、N までの部分和はn=0N1hn=2n=0N(1n+11n+2)である。右辺は途中の項が打ち消し合って 2(11N+2) となる。よって N としてn=01hn=2である。

別解

解法2:一つの変数を固定して直接数える

方針

stars and bars の公式を使わず、a を固定したときの (b,c) の個数を足す。得られた三角数の逆数を部分分数分解して望遠和にする。

解答

a=0,1,,n を固定する。するとb+c=naを満たす負でない整数の組はna+1個である。したがってhn=a=0n(na+1)=1+2++(n+1)=(n+1)(n+2)2.よって1hn=2(n+1)(n+2)=2(1n+11n+2).N までの部分和はn=0N1hn=2n=0N(1n+11n+2)=2(11N+2).したがってn=01hn=2.

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中3。要素数を正しく数えれば、あとは典型的な部分分数分解である。n=0 を含むため初項 h0=1 を落とさないこと、また無限和は部分和を作ってから極限を取ることが重要である。試験場では8分程度で確実に取り切りたい。

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出典: 東北大学 1990年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。