方針
球を標準形に直して中心と半径を求め、中心から切断平面へ下ろした垂線の足を切り口の中心とする。第(2)問では、円周上の全点から等距離の点は円の中心を通る垂線上にあることを示し、直角三角形で高さを決める。
解答
(1) 球の方程式を平方完成するとしたがって球の中心はで、半径は5である。平面をと書くと、法線ベクトルは 、その長さは7である。 を左辺に代入した値は だから、 と平面の距離は3である。
切り口の中心 は から平面へ下ろした垂線の足なので切り口の半径を とすると、球の中心・切り口の中心・円周上の点が作る直角三角形から(2) 求める点を とする。円 の中心を通る任意の直径の両端を とすれば、 より は線分 の垂直二等分面上にある。向きの異なる2本の直径について考えると、 は を通り切断平面に垂直な直線上になければならない。
そこでとおく。円周上の任意の点 に対して 、また だからこれが32に等しいので である。よって
別解
解法2:等距離条件を平面内成分で調べる
方針
切り口の中心 を求めた後、求める点 から へのベクトルを、切断平面に平行な成分と垂直な成分に分ける。円周上の点を反対側へ動かしても距離が一定である条件から平行成分が0と分かり、残る垂直成分の長さを求める。
解答
(1) 球の中心は 、半径は5である。切断平面の法線方向を とすると、 を通る垂線はである。これを平面の式に代入するとしたがって である。よって切り口の中心は半径はである。
(2) の切断平面に平行な成分を 、垂直な成分を とする。平面内の長さ4の任意のベクトルを とすれば、円周上の点は と表せるから と に対する値が等しいのでが平面内のすべての について成り立つ。ゆえに であり、 は を通る法線上にある。
さらにより である。単位法線ベクトルは だから、求める2点はである。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5。切り口の中心が球の中心から切断平面へ下ろした垂線の足になることが中心である。第(2)問では、円周上の「すべて」の点から等距離という条件を、円の軸上にあるという結論へ丁寧につなぐ必要がある。座標を最後まで展開するより、中心・半径・垂線の幾何を保つと見通しがよい。目安時間は15分。