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東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

xyz空間において,
(0,0,5)P
平面x+2y+2z=0αとし,
xy平面上の円x2+y2=4Cとする.

(1) 平面αxy平面との交線の方向ベクトルa=(2,a2,a3)と,
aに垂直で平面αに平行なベクトルb=(2,b2,b3)を求めよ.

(2) 原点Oα上の点Qに対し
OQ=sa+tbとおく.
直線PQが円Cと交わるためのstの満たすべき条件を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定、範囲評価

方針

第(1)問では axy 平面にも属すること、b が平面 α の法線と a の両方に垂直であることを式にする。第(2)問では Q=sa+tb の座標を求め、直線 PQxy 平面との交点を円の方程式へ代入する。

解答

(1) a=(2,a2,a3)xy 平面上の方向ベクトルなので a3=0 である。また平面 α に平行だから2+2a2+2a3=0.したがってa=(2,1,0).b=(2,b2,b3)a に垂直であるからab=4b2=0,よって b2=4 である。さらに bα に平行なので2+2b2+2b3=0.これより b3=5 でありb=(2,4,5).(2) 原データの sa=tb は、互いに垂直な零でない2ベクトルに対して成り立たず、そのままでは Q=O しか表せない。ここでは数学的に必要なOQ=sa+tbという補正に従う。このときQ=(2s+2t,s+4t,5t).直線 PQ 上の点をP+λ(QP)と表す。その z 座標が0になる条件は5+λ(5t5)=0だからλ=1t+1.したがって xy 平面との交点を W=(X,Y,0) とするとX=2s+2tt+1,Y=s+4tt+1.これが円 C 上にあるための必要十分条件は(2s+2tt+1)2+(s+4tt+1)2=4.分母を払い、交差項を整理すると5s2+20t2=4(t+1)2,すなわち5s2+16(t14)2=5.(1)(1)を満たすとき t=1 にはなり得ないので、分母の条件も自動的に満たされる。よって求める条件は (1) である。

別解

解法2:円上の交点から点Qを逆に表す

方針

直線 PQ が円と交わるなら、その交点を W=(2cosϕ,2sinϕ,0) とおける。P,W,Q が一直線上にある条件から Q を表し、Q=sa+tb の座標と比較する。これにより条件の必要性と十分性を同時に示す。

解答

(1) az=0x+2y+2z=0 を同時に満たす方向なのでa=(2,1,0).b=(2,b2,b3) に対しab=0,(1,2,2)b=0を解くとb=(2,4,5).(2) 円 C 上の点をW=(2cosϕ,2sinϕ,0)とする。P,W,Q が一直線上にあり、Qz 座標が 5t であることからQ=P+(t+1)(WP)と書ける。したがってQ=(2(t+1)cosϕ, 2(t+1)sinϕ, 5t).一方sa+tb=(2s+2t,s+4t,5t).最初の2成分を比較して2乗和を取ると(2s+2t)2+(s+4t)2=4(t+1)2.左辺を整理すれば5s2+20t2=4(t+1)2,すなわち5s2+16(t14)2=5.逆にこの条件を満たせば、上の2成分を 2(t+1) で割った値の2乗和が1になるので、適当な ϕ が存在する。したがってこの条件は必要十分である。

総評

難度は10段階中7、計算量は10段階中6。原アーカイブの第(2)問には sa=tb という誤植があり、これでは Q=O しか表せない。原画像・TeXと第三者解説を照合し、意図が一意に定まる sa+tb へ補正した。解法では、直線 PQxy 平面の交点を先に求めると条件が楕円の式へきれいに整理される。目安時間は20分。

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出典: 東北大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。