Evolton

東北大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xyz空間における球面B:(x3)2+(y4)2+(z12)2=132について考える.

(1) 球面B上の点O(0,0,0)を通り,
球面Bに接する平面Hの方程式を求めよ.

(2) 平面H上の点Pを,Pを中心とする半径1の球面がBと交わるように動かす.
T(9,12,36)と点Pとを結んでできる線分全体がつくる立体
Tを頂点とする錐体)をEとする.
Eの体積Vを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定体積計算、計算整理

方針

(1) は球の中心と接点を結ぶ半径が接平面に垂直であることから平面を決める。(2)では、P が接平面上にあるため、中心 C、接点 O、点 P の三角形が直角になる。半径1の球面と半径13の球面が交わる条件を中心間距離で表し、P の動ける範囲を平面上の円板として求める。最後に頂点 T から平面までの距離を高さにする。

解答

(1)
球面 B の中心を C とすると C=(3,4,12) であり、半径は 13 である。また OC=32+42+122=13 なので、原点 O は確かに球面上にある。接平面は半径 OC に垂直だから、法線ベクトルは (3,4,12) である。原点を通るので、求める平面は H:3x+4y+12z=0 である。

(2) P は平面 H 上にあるので、OP は法線方向 OC と垂直である。したがって三平方の定理より CP2=CO2+OP2=169+OP2 である。

中心 P、半径1の球面が、中心 C、半径13の球面 B と交わるためには、中心間距離が 131CP13+1 を満たせばよい。ここでは CP13 がすでに成り立つので、必要十分条件は CP14 である。よって 169+OP2196 すなわち OP227 である。したがって P の動く範囲は、平面 H 上で中心 O、半径 33 の円板であり、その面積は 27π である。

次に、頂点 T=(9,12,36) から平面 H までの距離を求める。平面の法線の長さは 32+42+122=13 であり、39+412+1236=507 だから、高さは 50713=39 である。よって錐体 E の体積は V=1327π39=351π である。

別解

解法2:二つの球の中心間距離から底面を決める

方針

接平面は中心と接点を結ぶ半径に垂直である。平面上の点 P と球の中心の距離を三平方で表し、半径1と13の球が交わる条件から P の円板を決める。最後に頂点から平面までの距離を求める。

解答

(1)
球面 B の中心をC=(3,4,12)とするとOC=13.よって O は球面上にあり、接平面の法線は OC である。したがってH: 3x+4y+12z=0.(2)
PH なので OPOC であり、CP2=OC2+OP2=169+OP2.半径13の球面と半径1の球面が交わる条件は12CP14.ここでは CP13 だから、必要なのは CP14 だけである。よってOP227.したがって P の動く範囲は、H 上で中心 O、半径 33 の円板であり、底面積は27π.頂点 T=(9,12,36) から H までの距離は39+412+123632+42+122=50713=39.よってV=1327π39=351π.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。接平面の法線を中心方向から取るところまでは標準的だが、(2)では2つの球面が交わる条件を中心間距離で正しく書く必要がある。CP13 が自動的に成り立つため下限を気にしなくてよい、という確認が答案を強くする。試験場では15分程度で、底面円板の半径と高さ39を別々に求めるとよい。

冊子PDFで見る東北大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 東北大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。