方針
A は第1象限,B は第4象限にあり,どちらも x 軸となす角が α なので,OA=(cosα,sinα),OB=(cosα,−sinα) とおける。P の座標を θ で表した後,cosθ+sinθ と cosθ−sinθ の二乗和が2になることを使って θ を消去する。
解答
A は第1象限,B は第4象限にあり,どちらも単位ベクトルである。また,x 軸とのなす角がともに α であるからOA=(cosα,sinα),OB=(cosα,−sinα)とおける。ただし 0<α<π/2 である。 OP=cosθOA+sinθOB より,点 P の座標を (x,y) とするとx=cosα(cosθ+sinθ),y=sinα(cosθ−sinθ)である。
ここで (cosθ+sinθ)2+(cosθ−sinθ)2=2 である。したがって(cosαx)2+(sinαy)2=2となる。よって 2cos2αx2+2sin2αy2=1 である。
逆に,θ が 0 から 2π まで動くと,(cosθ+sinθ,cosθ−sinθ) は円 u2+v2=2 を一周する。したがって上の式で表される図形全体が得られる。求める図形は,原点を中心とし,座標軸に平行な楕円である。
別解
解法2
方針
和積公式で cosθ±sinθ を45度ずらした余弦に直す。
楕円の標準的な媒介表示を直接読み取り、θ が一周することから図形全体が得られると確認する。
解答
OA=(cosα,sinα),OB=(cosα,−sinα)だから、P=(x,y) とするとx=cosα(cosθ+sinθ),y=sinα(cosθ−sinθ).和積公式よりx=2cosαcos(θ−4π),y=2sinαcos(θ+4π)=−2sinαsin(θ−4π).ϕ=θ−4π とおけば2cosαx=cosϕ,2sinαy=−sinϕ.二乗して加えると2cos2αx2+2sin2αy2=1.0<α<2π なので両半径は正である。また θ が長さ 2π の区間を動くと
ϕ も一周し、楕円上のすべての点をちょうどたどる。したがって求める図形は、
原点を中心とし座標軸を軸とする上の楕円である。
総評
二つの単位ベクトルを座標で表して媒介変数を消去する問題である。目安時間は12分。B が第4象限にあるため,y 成分が −sinα になる点に注意する。cosθ+sinθ と cosθ−sinθ は独立ではないが,二乗和が2になるため楕円が出る。最後に θ が一周することで楕円全体を描くことも確認しておくと十分である。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。
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出典: 東北大学 1992年度 後期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。