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東北大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

第1象限内に曲線 C:y=e2xf(x) がある.
曲線 C 上の点 P(x,y) における法線が x 軸とただ1つの交点 Q をもち,
線分 PQ の中点 M がつねに放物線 x=4y2+1 の上にあるとする.

(1) f(x) の満たす微分方程式を求めよ.

(2) 曲線 C が点 (1,12) を通るとき,その方程式を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安25

微分図形と方程式 接線・法線、計算整理

方針

曲線を一度 y=y(x) と見て,点 P(x,y) における法線と x 軸の交点を求める。接線の傾きを y とすると,法線の交点は Q=(x+yy,0) となるので,中点 M の座標を放物線 x=4y2+1 に代入する。これで yy=2(y2+1x) が得られる。あとは y=e2xf(x) を代入して f の微分方程式に直し,初期条件から積分定数を決める。

解答

(1)
曲線を y=y(x) と見る。点 P(x,y) における接線の傾きを y とする。このとき法線が x 軸と交わる点を Q とすると,法線の傾きは 1/y であるから Q=(x+yy,0) である。なお y=0 の場合も,法線は垂直線となり,同じ式で Q=(x,0) を与える。

したがって線分 PQ の中点 MM=(x+yy2,y2) である。この点が常に放物線 x=4y2+1 の上にあるので x+yy2=4(y2)2+1=y2+1 である。よって yy=2(y2+1x) を得る。

ここで y=e2xf(x) だから y=e2x{2f(x)+f(x)} である。したがって yy=e4xf(x){2f(x)+f(x)}=2e4xf(x)2+e4xf(x)f(x) であり,また y2=e4xf(x)2 である。これらを yy=2(y2+1x) に代入すると 2e4xf(x)2+e4xf(x)f(x)=2e4xf(x)2+2(1x) となる。両辺の 2e4xf(x)2 を消して f(x)f(x)=2(1x)e4x を得る。

(2)
(1)の式から (f(x)2)=2f(x)f(x)=4(1x)e4x である。ここでddx{(x34)e4x}=e4x4(x34)e4x=4(1x)e4xであるから f(x)2=(x34)e4x+C と書ける。

曲線が (1,1/2) を通るので 12=e2f(1) であり,f(1)2=14e4 である。一方,f(1)2=(134)e4+C=14e4+C だから C=0 である。したがって f(x)2=(x34)e4x である。

もとの曲線は y=e2xf(x) なので y2=e4xf(x)2=x34 である。曲線は第1象限内にあるから y>0 であり,求める曲線は y=x34(x>34) である。

別解

解法2

方針

まず u=y2 とおき、中点条件から u の1次微分方程式を直接作る。
初期条件で曲線を決めた後、y=e2xf(x) へ戻して f の式とも照合する。

解答

P(x,y) における接線の傾きを y とする。
法線と x 軸の交点はQ=(x+yy,0)だから、中点はM=(x+yy2,y2).これが X=4Y2+1 上にあることからx+yy2=y2+1,yy=2(y2+1x).(1)

y=e2xf(x)y=e2x(2f+f) を代入するとe4xf(2f+f)=2(e4xf2+1x).両辺の 2e4xf2 を消してf(x)f(x)=2(1x)e4xを得る。

(2)

u=y2 とおくと u=2yy なのでu4u=4(1x).この方程式の解はu=x34+Ce4xである。実際、右辺を代入すれば等式を満たす。
(1,12) を通るから14=134+Ce4,よって C=0 である。第1象限内では y>0 なのでy=x34,x>34.

総評

法線の交点条件から微分方程式を作る問題である。目安時間は25分。最大のポイントは,法線と x 軸の交点を Q=(x+yy,0) と正しく表すことにある。中点の y 座標が y/2 になるため,放物線条件は x+yy/2=y2+1 となる。y=e2xf(x) を代入した後は,e4xf2 の項が消えるので計算は意外に短い。最後に第1象限内という条件から正の平方根を選ぶ。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 東北大学 1992年度 後期 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。