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東北大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

放物線C:y=12x2+4x6を考える.
(0,1)を通り,傾きがtの直線をlとする.
ただし,414t4+14とする.

(1) {}C上の点Pにおける法線が直線lと点Qで直交するとき,PQの座標を求めよ.

(2) {}線分PQの長さを最大にするtの値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

微分図形と方程式 接線・法線座標設定微分による最大最小

方針

放物線上の点を P=(s,s2/2+4s6) と置く。接線の傾きは 4s で、法線が直線 l と直交するので、l の傾き t は接線の傾きと等しくなり s=4t が決まる。法線と l:y=tx+1 の交点を解いて Q を求める。最後は PQ2t の関数にして、端点と臨界点で最大を判定する。

解答

(1)

放物線上の点 Px 座標を s とする。すると P=(s,12s2+4s6) である。放物線の接線の傾きは y=x+4 であるから、点 P における接線の傾きは 4s である。

法線は接線に直交し、さらに問題ではその法線が直線 l と直交するとある。したがって直線 l の傾き t は、接線の傾きと等しい。よって t=4s であり、s=4t である。これを P に代入すると P=(4t, 2t22) である。

この点における法線の傾きは 1/t である。したがって法線の方程式は y(2t22)=1t{x(4t)} である。一方、直線 ly=tx+1 である。この2直線の交点を Q とすると、連立して tx+1(2t22)=1t{x(4t)} を得る。これを解くと x=(2t)(t2+2t+4)2(t2+1) である。よってQ=((2t)(t2+2t+4)2(t2+1), t4+2t2+8t+22(t2+1))である。

(2)

(1) で得た P,Q から計算すると PQ2=(t28t+2)24(t2+1) である。したがって PQ の最大化は、この右辺の最大化と同じである。

与えられた範囲の端点は t=414,t=4+14 であり、これらは t28t+2=0 を満たす。したがって端点では PQ2=0 である。

内部で微分する。F(t)=PQ2 とおくと F(t)=(t2)(t28t+2)(t2+2t+4)2(t2+1)2 である。範囲内で t2+2t+4>0 であり、臨界点は t=2 および端点である。端点では PQ=0 で、t=2 では PQ2=(416+2)24(5)=5 となる。

また 414<t<2 では F(t)>02<t<4+14 では F(t)<0 である。したがって PQ を最大にするのは t=2 である。

別解

解法2

方針

QP から直線 l:txy+1=0 へ下ろした垂線の足である。射影公式で Q を求め、PQ は点と直線の距離公式で直ちに表す。距離平方を微分して最大を決める。

解答

(1)

放物線上の点を P=(s,s2/2+4s6) とおく。接線の傾きは 4s である。法線と l が直交するので、接線と l は平行でありs=4t.よってP=(4t,2t22).直線 ltxy+1=0であり、QP から l への垂線の足である。射影公式よりQ=Pt(4t)(2t2/2)+1t2+1(t,1).整理するとQ=((2t)(t2+2t+4)2(t2+1),t4+2t2+8t+22(t2+1)).(2)

点と直線の距離公式からPQ=t(4t)(2t2/2)+1t2+1=t28t+22t2+1.したがってF(t)=PQ2=(t28t+2)24(t2+1).微分するとF(t)=(t2)(t28t+2)(t2+2t+4)2(t2+1)2.区間の両端 4±14t28t+2=0 の2根であり、t2+2t+4>0 である。よって Ft=2 まで増加し、その後減少する。F(2)=5だから、PQ を最大にする値はt=2である。このとき最大距離は 5 である。

総評

法線・直線の直交条件を接線の傾きへ戻して処理する問題。最初に t=4s と読み替えると、P の座標がすぐ決まる。Q は法線と l の交点として連立するだけだが、式がやや長いので分母 2(t2+1) をそろえて整理したい。(2)は PQ2 を使うと平方根を避けられ、端点で0、内部の t=2 で最大という構造が見える。 法線連立と直交射影の2方法で P,Q,PQ2 を照合し、端点と内部臨界点を比較した。

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出典: 東北大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験 理系(後期) 後期 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。