方針
点 P の x 座標を u と置き、接線の傾きから法線の傾きを出す。法線が x 軸と交わる点を求めると、三角形の高さは log(u+1)+1、底辺はそれを u+1 で割った長さになる。そこで v=u+1≧1 と置き、(logv+1)2/(2v) を微分して最大を調べる。
解答
点 P の x 座標を u とする。条件より u≧0 であり、P=(u,log(u+1)+1) である。ここで L=log(u+1)+1 とおくと、u≧0 より L≧1 である。
曲線 C の接線の傾きは y′=x+11 であるから、点 P における接線の傾きは 1/(u+1) である。したがって法線の傾きは −(u+1) である。法線の方程式は y−L=−(u+1)(x−u) である。
この法線と x 軸との交点を R とする。y=0 を代入すると −L=−(u+1)(x−u) だから x−u=u+1L である。よって、垂線の足は (u,0) であり、三角形の底辺の長さは u+1L 高さは L である。したがって面積は S=21⋅L⋅u+1L=2(u+1){log(u+1)+1}2 である。
ここで v=u+1 とおくと、v≧1 であり、S=2v(logv+1)2 である。m=logv+1 とおくと dvdS=2v2m(2−m) である。実際、m′=1/v を用いて微分すればよい。 v≧1 では m≧1 である。したがって 1≦m<2 で S は増加し、m>2 で減少する。最大は m=2 のとき、すなわち logv+1=2 より v=e のときである。このとき Smax=2e22=e2 である。
別解
解法2
方針
面積を v=u+1、さらに r=logv+1 で表すところまでは座標で求める。その後は微分せず、logx≦x−1 を x=r/2 に適用して r2e−r≦4e−2 を示し、等号条件から最大値を決める。
解答
点 P の x 座標を u≧0 としL=log(u+1)+1とおく。接線の傾きは 1/(u+1) なので、法線の傾きは −(u+1) である。法線と x 軸の交点までの水平距離は L/(u+1) だからS=2(u+1)L2.v=u+1≧1,r=logv+1≧1とおくと v=er−1 でありS=2er−1r2=2er2e−r.ここで任意の正数 x についてlogx≦x−1である。x=r/2 とすると2log2r≦r−2.指数を取って整理すれば4r2≦er−2,r2e−r≦4e−2.したがってS≦2e⋅4e−2=e2.等号は r/2=1、すなわち r=2 のときに限る。このときlogv+1=2,v=e,u=e−1.よって面積の最大値はe2である。
総評
法線と座標軸でできる三角形の面積を、1変数関数に直す最大値問題。法線の傾きを −(u+1) とするところ、さらに x 軸との交点まで求めて底辺を L/(u+1) とするところが得点の中心である。v=u+1 と置くと定義域が v≧1 になり、logv+1≧1 も使える。微分後の符号変化を明記して、端ではなく v=e で最大になることを確認したい。 微分の増減表と対数不等式の等号条件がともに u=e−1 を与えることを確認した。
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出典: 東北大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。