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東北大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

曲線C:y=log(x+1)+1を考える.
ただし,対数は自然対数とする.
C上の点Pからx軸に下ろした垂線,
PにおけるCの法線,
およびx軸で囲まれる三角形の面積をSとする.
Px座標が負でないとき,
Sの最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

微分指数・対数 接線・法線微分による最大最小置換

方針

Px 座標を u と置き、接線の傾きから法線の傾きを出す。法線が x 軸と交わる点を求めると、三角形の高さは log(u+1)+1、底辺はそれを u+1 で割った長さになる。そこで v=u+11 と置き、(logv+1)2/(2v) を微分して最大を調べる。

解答

Px 座標を u とする。条件より u0 であり、P=(u,log(u+1)+1) である。ここで L=log(u+1)+1 とおくと、u0 より L1 である。

曲線 C の接線の傾きは y=1x+1 であるから、点 P における接線の傾きは 1/(u+1) である。したがって法線の傾きは (u+1) である。法線の方程式は yL=(u+1)(xu) である。

この法線と x 軸との交点を R とする。y=0 を代入すると L=(u+1)(xu) だから xu=Lu+1 である。よって、垂線の足は (u,0) であり、三角形の底辺の長さは Lu+1 高さは L である。したがって面積は S=12LLu+1={log(u+1)+1}22(u+1) である。

ここで v=u+1 とおくと、v1 であり、S=(logv+1)22v である。m=logv+1 とおくと dSdv=m(2m)2v2 である。実際、m=1/v を用いて微分すればよい。 v1 では m1 である。したがって 1m<2S は増加し、m>2 で減少する。最大は m=2 のとき、すなわち logv+1=2 より v=e のときである。このとき Smax=222e=2e である。

別解

解法2

方針

面積を v=u+1、さらに r=logv+1 で表すところまでは座標で求める。その後は微分せず、logxx1x=r/2 に適用して r2er4e2 を示し、等号条件から最大値を決める。

解答

Px 座標を u0 としL=log(u+1)+1とおく。接線の傾きは 1/(u+1) なので、法線の傾きは (u+1) である。法線と x 軸の交点までの水平距離は L/(u+1) だからS=L22(u+1).v=u+11,r=logv+11とおくと v=er1 でありS=r22er1=e2r2er.ここで任意の正数 x についてlogxx1である。x=r/2 とすると2logr2r2.指数を取って整理すればr24er2,r2er4e2.したがってSe24e2=2e.等号は r/2=1、すなわち r=2 のときに限る。このときlogv+1=2,v=e,u=e1.よって面積の最大値は2eである。

総評

法線と座標軸でできる三角形の面積を、1変数関数に直す最大値問題。法線の傾きを (u+1) とするところ、さらに x 軸との交点まで求めて底辺を L/(u+1) とするところが得点の中心である。v=u+1 と置くと定義域が v1 になり、logv+11 も使える。微分後の符号変化を明記して、端ではなく v=e で最大になることを確認したい。 微分の増減表と対数不等式の等号条件がともに u=e1 を与えることを確認した。

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出典: 東北大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。