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東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

xyz空間において,球面S:x22ax+y2+z2+a24=0平面α:x+2y+az1=0を考える.
Sαが交わってできる円の面積が最小となるように実数aを定めよ.
また,そのときの円の中心の座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定、範囲評価、微分による最大最小

方針

球面を平方完成して中心と半径を読む。平面との交円の半径 ρ は、球の半径2と中心から平面までの距離 d により ρ2=4d2 と表せるので、面積を最小にするには d2 を最大にすればよい。(a1)2/(a2+5) を微分して最大を与える a を決め、円の中心は球の中心を平面へ垂直に下ろした点として求める。

解答

(1)

球面 S の式は x22ax+y2+z2+a24=0 である。平方完成すると (xa)2+y2+z2=4 となる。したがって球の中心は C=(a,0,0) で、半径は2である。

中心 C から平面 α:x+2y+az1=0 までの距離を d とすると d2=(a1)212+22+a2=(a1)2a2+5 である。交わってできる円の半径を ρ とすると ρ2=4d2 であるから、円の面積 πρ2 を最小にするには d2 を最大にすればよい。

そこで ϕ(a)=(a1)2a2+5 とおく。微分するとϕ(a)=2(a1)(a2+5)2a(a1)2(a2+5)2=2(a1)(a+5)(a2+5)2である。したがって ϕ(a)a=5 で極大となる。また a では ϕ(a)1 であり、ϕ(5)=3630=65 なので、最大は a=5 のときである。

このとき球の中心は C=(5,0,0) で、平面は x+2y5z1=0 である。交円の中心は、球の中心 C からこの平面へ下ろした垂線の足である。平面の法線方向は (1,2,5) であり、C を平面の式に代入すると 51=6 である。法線ベクトルの長さの2乗は 12+22+(5)2=30 だから、垂線の足は C630(1,2,5)=(5,0,0)+15(1,2,5) である。したがって円の中心は (245,25,1) である。

球と平面の交円

別解

解法2

方針

微分せず、交円の半径の式を平方差の恒等式で直接評価する。最大値と等号条件を一度に確定し、中心は法線方向への射影で求める。

解答

球の中心は C=(a,0,0)、半径は2である。中心から平面までの距離を
d とするとd2=(a1)2a2+5.ここで65(a1)2a2+5=(a+5)25(a2+5)0だからd265,等号は a=5 のときに限る。交円の半径を ρ とすると
ρ2=4d2 なので、面積が最小となるのはa=5である。

このとき平面は x+2y5z1=0 で、中心 C=(5,0,0) から
法線 (1,2,5) 方向へ下ろした垂線の足はC630(1,2,5)=(245,25,1).これが交円の中心である。

総評

球と平面の交円を、中心から平面までの距離で処理する問題。目安時間は20分前後。円の面積を直接求めに行くより、ρ2=4d2 から d2 の最大化に変えるのが要点である。最大化では a=5 の極大値が無限遠での値より大きいことを確認したい。円の中心は球の中心の平面への垂線の足なので、最後の射影計算の符号に注意する。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。

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出典: 東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 文系(後期) 後期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。