方針
球面を平方完成して中心と半径を読む。平面との交円の半径 は、球の半径2と中心から平面までの距離 により と表せるので、面積を最小にするには を最大にすればよい。 を微分して最大を与える を決め、円の中心は球の中心を平面へ垂直に下ろした点として求める。
解答
(1)
球面 の式は である。平方完成すると となる。したがって球の中心は で、半径は2である。
中心 から平面 までの距離を とすると である。交わってできる円の半径を とすると であるから、円の面積 を最小にするには を最大にすればよい。
そこで とおく。微分するとである。したがって は で極大となる。また では であり、 なので、最大は のときである。
このとき球の中心は で、平面は である。交円の中心は、球の中心 からこの平面へ下ろした垂線の足である。平面の法線方向は であり、 を平面の式に代入すると である。法線ベクトルの長さの2乗は だから、垂線の足は である。したがって円の中心は である。
球と平面の交円
別解
解法2
方針
微分せず、交円の半径の式を平方差の恒等式で直接評価する。最大値と等号条件を一度に確定し、中心は法線方向への射影で求める。
解答
球の中心は 、半径は2である。中心から平面までの距離を
とするとここでだから等号は のときに限る。交円の半径を とすると
なので、面積が最小となるのはである。
このとき平面は で、中心 から
法線 方向へ下ろした垂線の足はこれが交円の中心である。
総評
球と平面の交円を、中心から平面までの距離で処理する問題。目安時間は20分前後。円の面積を直接求めに行くより、 から の最大化に変えるのが要点である。最大化では の極大値が無限遠での値より大きいことを確認したい。円の中心は球の中心の平面への垂線の足なので、最後の射影計算の符号に注意する。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。