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東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

曲線C:y=ax3+(2a1)x2+2a3 (a2)を考え,
(1,3a4)におけるCの接線をLとする.
Lと曲線y=x22とで囲まれた図形をy軸のまわりに1回転させた回転体の体積をVとする.
V=10πa2となるときのaを求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安30

微分積分 接線・法線体積計算、計算整理

方針

まず曲線 Cx=1 における接線 L を求め、放物線 y=x22 との交点 x=2,a を出す。領域は y 軸をまたぐため、縦の円筒殻を左右で単純に足すと重なりを数える危険がある。水平断面で、低い高さでは軸を含む円板、高い高さでは内側に穴のある輪として分けて体積を積分する。

解答

(1)

曲線 Cy=ax3+(2a1)x2+2a3 である。導関数は y=3ax2+2(2a1)x であり、x=1 での傾きは 3a+4a2=a2 である。点 (1,3a4) を通るので、接線 Ly(3a4)=(a2)(x1) すなわち L:y=(a2)x+2a2 である。

この直線と放物線 y=x22 の交点は x22=(a2)x+2a2 より x2(a2)x2a=0 を解けばよい。左辺は (xa)(x+2) と因数分解できるので、交点の x 座標は 2,a である。2<x<a では直線が放物線の上にある。

ここから回転体の体積を水平断面で求める。放物線は y=x22 なので、水平線 y=一定 との交点は x=±y+2 である。また直線は x=y2a+2a2 と書ける。

まず 2y2a2 では、水平断面は y 軸を含み、回転すると半径 y+2 の円板になる。したがってこの部分の体積は π22a2(y+2)dy である。

次に 2a2ya22 では、水平断面は正の x 側だけにあり、外半径が y+2、内半径が y2a+2a2 の輪になる。したがってこの部分の体積はπ2a2a22{(y+2)(y2a+2a2)2}dyである。

以上よりV=π22a2(y+2)dy+π2a2a22{(y+2)(y2a+2a2)2}dyである。計算すると V=πa3(a+4)6 となる。a=2 の場合も、直接 2y2 の円板を積分して同じ式になる。

条件 V=10πa2 より、a>0 なので a(a+4)6=10 である。すなわち a2+4a60=0 だから (a6)(a+10)=0 である。a2 より a=6 である。

水平断面の円板と輪

別解

解法2

方針

水平断面を「放物線を回転した外側の円板」から「直線より内側の穴」を引く形に整理し、2つの積分を別々に計算する。最後に a=2 も同じ式へ連続的に含まれることを確認する。

解答

接線はL:y=(a2)x+2a2で、放物線との交点の x 座標は 2,a である。

回転体を、2ya22 にある外側の円板から、
2a2ya22 にある内側の穴を除いたものと見る。
したがってVπ=2a22(y+2)dy2a2a22(y2a+2a2)2dy.第1項は a4/2、第2項は1(a2)2[(y2a+2)33]2a2a22=a3(a2)3である。よってV=π{a42a3(a2)3}=πa3(a+4)6.a=2 では穴がなく、直接計算して同じ値になる。
V=10πa2, a2 よりa(a+4)=60となるのでa=6.

総評

接線、交点、回転体体積を組み合わせる計算量の大きい問題。目安時間は30分前後。最大の注意点は、領域が y 軸をまたぐため、縦方向の円筒殻を左右で足すと重なりを数えやすいことである。水平断面で、円板になる範囲と輪になる範囲を分ければ安全に進む。体積式が出た後は a>0 を使って a2 を割り、a=6 を選ぶ。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。

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出典: 東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 文系(後期) 後期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。