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東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

O(0,0,0)A(2,0,0)B(0,4,0)C(0,0,4)
頂点とする四面体Vと平面α:x+2y+2z=2kがある.
Vαと交わり,その切り口は四角形であるとする.

(1) kの範囲を求めよ.

(2) 切り口の四角形の面積をkで表せ.

(3) Vαにより2つの部分に切断し,頂点Oを含む部分をWとする.
3つの座標平面に接し,Wに含まれる球の半径の最大値を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

ベクトル図形と方程式 座標設定面積計算、範囲評価

方針

四面体 Vx,y,z02x+y+z4 で表せる。平面 x+2y+2z=2k の左辺値を4頂点で比べ、四角形になる範囲を決める。切り口の4頂点を辺 OB,OC,AB,AC との交点として求め、PQRS の台形として底辺と高さから面積を計算する。球は3座標平面に接するので中心を (r,r,r) とし、面 ABC と切断面 α までの距離条件から最大半径を決める。

解答

(1)
L=x+2y+2z とおく。四面体の4頂点での値はL(O)=0,L(A)=2,L(B)=L(C)=8.平面 αL=2k であり、切り口が四角形になるのは O,AB,C が平面の反対側に分かれるときである。したがって2<2k<8,すなわち1<k<4.(2)
OB,OC,AB,AC との交点を順に P,Q,R,S とするとP=(0,k,0),Q=(0,0,k),R=(82k3,4(k1)3,0),S=(82k3,0,4(k1)3).PQRS はともに
(0,1,1) に平行なので、切り口 PRSQ は台形である。2つの底辺の長さはPQ=k2,RS=4(k1)32.PR を底辺方向とそれに垂直な方向へ分けると、台形の高さ hh2=PR2(PR(0,1,1)2)2=(4k)22.1<k<4 よりh=4k2.したがって切り口の面積は12(PQ+RS)h=12(k+4(k1)3)(4k)=(4k)(7k4)6.(3)
3つの座標平面に接する半径 r の球の中心は (r,r,r) である。
ABC の方程式は2x+y+z=4.中心からこの面までの距離が r 以上である条件は44r6r,したがってr44+6.また、中心から切断面x+2y+2z=2kまでの距離が r 以上である条件は2k5r3r,したがってrk4.両方の制約を同時に満たす最大半径はmin(k4, 44+6).すなわち{k4(1<k164+6),44+6(164+6k<4).

別解

解法2

方針

切り口を yz 平面へ正射影する。投影図は2本の直線 y+z=ky+z=4(k1)/3 に挟まれた台形になり、面積の投影倍率を平面の法線から求める。

解答

(1)
頂点 O,A,B,C における x+2y+2z の値は0, 2, 8, 8である。切り口が四角形になる条件は2<2k<8,したがって1<k<4.(2)
切り口の4頂点を POBQOC
RABSAC とするとP=(0,k,0),Q=(0,0,k),R=(82k3,4(k1)3,0),S=(82k3,0,4(k1)3).yz 平面への正射影では、PQy+z=k 上、
RSy+z=4(k1)3上に移る。よって投影された面積は12{k2(4(k1)3)2}.平面 α の法線ベクトルは (1,2,2)yz 平面の法線は (1,0,0) である。法線間の角を θ とするとcosθ=(1,2,2)(1,0,0)31=13.正射影の面積は元の面積の 1/3 だから、切り口の面積は312{k216(k1)29}=(4k)(7k4)6.(3)
3座標平面に接する半径 r の球の中心は (r,r,r) である。面 ABC:2x+y+z=4 の内側に収まる条件は44r6r,すなわちr44+6.また切断面 αO 側に収まる条件は2k5r3r,すなわち rk/4 である。よって最大半径は{k4(1<k164+6),44+6(164+6k<4).

総評

難度8、計算量8。切り口の4頂点を正確に求めると、PQRS の台形になる。外積を使わず、底辺と高さ、または yz 平面への正射影で面積を相互確認できる。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 後期日程 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。