Evolton

東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

三角形OABの2辺OAOBをそれぞれ3:14:1に内分する点をCDとし,
BCADの交点をPCDOPの交点をQとする.
ベクトルOAOB
それぞれabとおくとき,

(1) OPabを使って表せ.

(2) OQabを使って表せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

ベクトル ベクトル成分計算文字消去、面積比

方針

内分比からOC=34a, OD=45bを得る。点Pは直線BC上と直線AD上の2通りに表し、a,bの係数を比較する。点Qも直線OP上と直線CD上の2通りに表し、同じく係数比較を行う。

解答

(1) COA3:1に内分するので OC=34a である。またDOB4:1に内分するので OD=45b である。

PBC上にあるから、ある実数sを用いてOP=(1s)b+s34a=3s4a+(1s)bと表せる。一方、PAD上にもあるので、ある実数tを用いてOP=(1t)a+t45b=(1t)a+4t5bと表せる。

係数を比較すると 3s4=1t,1s=4t5 である。第2式からt=54(1s)であり、これを第1式に代入すると 3s4=154(1s)=1+5s4 となる。よってs=12である。したがって OP=38a+12b である。

(2) QOP上にあるので、ある実数vを用いてOQ=v(38a+12b)=3v8a+v2bと表せる。またQCD上にあるので、ある実数uを用いてOQ=(1u)OC+uOD=34(1u)a+45ubと表せる。

係数を比較すると 3v8=34(1u),v2=45u である。第1式からv2=1uであるから、1u=45u を得る。よって u=59,v=89 である。したがってOQ=89(38a+12b)=13a+49bである。

別解

解法2

方針

三角形を斜交座標で表し、A=(1,0)B=(0,1) とする。各直線を一次方程式で書けば、交点 P,Q は二元連立方程式だけで求められる。

解答

a=OAb=OB を基底とし、点X=xa+ybを座標 (x,y) で表す。このときA=(1,0),B=(0,1),C=(34,0),D=(0,45).(1)

直線 BCAD の方程式はそれぞれ43x+y=1,x+54y=1.これらを連立するとx=38,y=12.よってOP=38a+12b.(2)

直線 CD43x+54y=1.また O,P,Q は一直線上にあり、P=(3/8,1/2) だからy=43x.両式を連立してx=13,y=49.したがってOQ=13a+49b.

総評

難度5、計算量4。目安時間は16分。交点を2本の直線上の点として二通りに表し、係数比較で決めるベクトルの基本問題である。内分比を位置ベクトルに直す段階で34, 45を取り違えると最後までずれる。Pで得た結果をQの直線OPの表示に再利用すると、計算の流れが見えやすい。

冊子PDFで見る東北大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 東北大学 1997年度 後期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。