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東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

空間内の点A(1,1,0)B(1,2,1)を通る直線をlとする.
Pl上を動くとき,Px軸の距離の最小値dを求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

ベクトル図形と方程式 座標設定微分による最大最小

方針

直線l上の点Pを媒介変数で表す。x軸までの距離は、点(x,y,z)に対してy2+z2であるから、その2乗y2+z2を2次式として最小化する。平方完成により最小値を求める。

解答

直線lは点A(1,1,0)と点B(1,2,1)を通る。方向ベクトルは AB=(2,3,1) であるから、l上の点Pは実数tを用いて P=(1,1,0)+t(2,3,1)=(12t,13t,t) と表せる。

(x,y,z)からx軸までの距離はy2+z2である。したがって距離の2乗は (13t)2+t2 である。平方完成すると (13t)2+t2=10(t310)2+110 である。よって距離の2乗の最小値は110であり、求める最小距離は d=110 である。なお、このときt=310であり、対応する点は P=(25,110,310) である。

別解

解法2

方針

直線を yz 平面へ正射影する。射影点は直線 y+3z=1 上を動くので、元の点から x 軸までの最小距離は、原点からこの平面直線までの距離として求められる。

解答

直線 AB 上の点はP=(1,1,0)+t(2,3,1)=(12t,13t,t)と表される。点 P から x 軸までの距離は(13t)2+t2であり、これは Pyz 平面への射影(y,z)=(13t,t)と原点との距離に等しい。

射影点は直線y+3z=1上を動く。従って原点からこの直線までの距離公式によりd=112+32=110.垂線の足は(y,z)=(110,310)であり、t=3/10 に対応する。よってこの最小値は実際に達成される。

総評

難度4、計算量3。目安時間は10分。空間直線の問題だが、x軸までの距離はy,z成分だけで決まるため、1変数2次式の最小化に落ちる。距離そのものではなく距離の2乗を扱えば平方根を避けられる。別解のように、yz平面への射影として見ると、なぜx座標が計算に出てこないかも明確になる。

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出典: 東北大学 1997年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。