方針
両辺をで微分すると、右辺はについて高々2次式になる。したがっても高々2次式である。そこでとおき、, , を使って微分後の等式の係数を比較する。最後に元の等式の定数分も確認する。
解答
(1)
与えられた等式の両辺をで微分する。左辺は である。右辺はである。したがって を得る。
右辺は であり、について高々2次式である。よっても高々2次式であり、はの2次式である。
(2) とおく。さらにとおく。奇関数の積分が0になることを用いるとである。
微分後の等式は である。係数を比較して を得る。これに上のを代入すると である。したがって である。 とを合わせると であり、これを解いて を得る。よって である。
最後に、微分で定数分を失っていないことを確認する。を元の等式に代入すると左辺は0である。右辺はである。ここでなので右辺も0である。したがって元の等式も満たしている。
別解
解法2
方針
右辺が の3次式であることから、左辺の積分を一つの関数と見て が2次式だと先に確定する。その後、微分後の恒等式へ一般の2次式を代入して係数を決め、元の式の定数項も確認する。
解答
(1) とおく。与式の右辺を について展開すれば3次式なので、 は3次以下の多項式である。従っては2次以下の多項式である。
(2) とおき、とする。元の式を微分すると奇関数の対称積分が0であることから係数比較するとすなわちこれを解いて従って最後に を元の式へ代入する。上の では従って右辺の定数項も0となり、元の積分方程式を満たす。
総評
難度7、計算量7。目安時間は28分。積分方程式を、微分と係数比較で多項式の問題へ落とすのが中心である。が2次式であることを示す段階では、右辺がについて高々2次式である点を明確に書く。微分後の等式だけでは定数分の確認が必要なので、最後にを元の式へ代入して整合性を確認すると答案として堅い。