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東北大学 2001年度 後期日程理系(後期)数学 第3問

nを正の整数とする.2人が1対1で対戦する競技の大会に2n人の選手が参加する.
1日の試合の組み合わせ表は,どの選手も1試合行うように,n試合の組み合わせを決めたものである.

(1) 1日の試合の組み合わせ表は全部で何通りあるか.
ただし,試合の順序は考えず,どの選手の対戦相手も同じなら,同じ組み合わせ表とする.

(2) 1日目の組み合わせ表を決めておく.
どの選手の対戦相手も1日目と違う2日目の組み合わせ表がMn通りあるとする.
1つの試合だけが1日目と同じ対戦相手で,
他のどの選手の対戦相手も1日目と違う2日目の組み合わせ表が何通りあるかを,
nMn1を用いて表せ.

(3) n=4,すなわち参加選手が8人であるとする.
1日目の試合が終わった後で,2日目の対戦相手を無作為に決めるとき,
どの選手の2日目の対戦相手も1日目と違う確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

場合の数確率 数え上げ、包除原理、場合分け

方針

(1)2n 人を2人組に分ける数を、順に相手を選ぶ方法で数えて重複を割る。(2)は1日目と同じ試合を1つ選び、残り 2n2 人について1日目とすべて違う組み合わせ表を作る。(3)は8人の場合の全組み合わせ105通りに対し、1日目と同じ試合の個数で分類して、重複なしの個数 M4 を求める。

解答

(1) 2n 人を2人ずつの組に分ける。まず全員を一列に並べ、先頭から2人ずつ組にすると考えると (2n)! 通りある。

ただし、各組の中で2人の順序を入れ替えても同じであり、さらに n 個の組の順序を入れ替えても同じ組み合わせ表である。したがって総数は (2n)!2nn! である。

(2)

1日目と同じ試合がちょうど1つだけあるとする。その試合の選び方は n 通りである。

その1試合に出る2人を除くと、残りは 2n2 人、すなわち 2(n1) 人である。この残りの人たちについて、1日目と同じ対戦相手が誰もいない組み合わせ表を作ればよい。その数は定義より Mn1 通りである。

したがって求める数は nMn1 である。

(3)

8人、すなわち n=4 のとき、全組み合わせ表の数は 8!244!=105 である。

1日目の4試合を固定しておく。2日目に1日目と同じ試合が全くない組み合わせ表の数を M4 とする。同じ試合の個数で分類する。

まず、同じ試合がちょうど1つある組み合わせ表は、(2)より 4M3 通りである。ここで M3 を求めると、6人の全組み合わせは15通りであり、同じ試合がちょうど1つあるものは 3M2 通り、3試合すべて同じものが1通りである。M2=2 だから M3=15321=8 である。

同じ試合がちょうど2つある場合は、その2試合を選んだ後、残り4人について1日目と違う組み合わせを作るので 4C2M2=62=12 通りである。同じ試合がちょうど3つということは起こらない。なぜなら3試合が同じなら、残り2人も自動的に1日目と同じ相手になるからである。4試合すべて同じものは1通りである。

したがって 105=M4+4M3+4C2M2+1 より M4=10548121=60 である。

よって求める確率は 60105=47 である。

別解

解法2(包除原理)

方針

組分け総数は最小番号の相手を順に選ぶ再帰で数える。
後半は1日目の各試合を「そのまま残す事象」とし、
包除原理で一致試合が0本の組み合わせを直接数える。

解答

(1)

最小番号の選手の相手は 2n1 通りで、残りを同様に組ませる。
したがって総数は(2n1)(2n3)31=(2n)!2nn!.(2)

1日目と同じまま残す試合を n 試合から1つ選ぶ。
残る 2(n1) 人は、1日目のどの試合も残さないように組ませるのでnMn1通りである。

(3)

1日目の4試合のうち指定した k 試合を残す組み合わせは(82k)!24k(4k)!通りである。包除原理よりM4=1054C115+4C234C3+4C4=10560+184+1=60.全組み合わせは105通りだから、求める確率は60105=47.

総評

難度6、計算量5。組み合わせ表は「完全な2人組分け」なので、まず全体数 (2n)!/(2nn!) を確実に出すこと。(3)では1日目と同じ試合の個数で分類すると包除を使わずに整理できる。特に「3試合同じ」は残りも同じになり、ちょうど3つは存在しない点が落とし穴である。目安は18分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 後期 数学 文系第1問・理系第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。