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東北大学 2000年度 後期日程理系(後期)数学 第4問

n個のam個のbを一列に並べるとき,
同じ文字が連続している部分をその文字の連ということにする.
たとえば,n=7m=5のときの1つの順列aababbaaabbaについては,aの連の個数は4,bの連の個数は3で,連の総数は7である.
次の問いに答えよ.

(1) 全く同じで区別のつかないh個の球を,区別のつくk個の箱に入れるとき,
空箱の生じないような入れ方の総数を求めよ,ただし,hkとする.

(2) n=7m=5として,ap (1p6)個の連をもつとき,bの連の個数を調べよ.

(3) n=7m=5のとき,すべての順列が等しい確率で生ずるとして,
aの連の個数とbの連の個数の和が4,7,11となる確率をそれぞれ求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

場合の数確率 数え上げ、場合分け、計算整理

方針

連は、同じ文字を正の個数のブロックに分け、それらのブロックを交互に並べることに対応する。(1)で正の整数分割の数を確認し、(2)では a の連数 p に対して b の連数が始まりと終わりの文字により p1,p,p+1 のどれになるかを整理する。(3)は a の分け方 6Cp1b の分け方 4Cq1、交互に並べる始終端の数を掛ける。

解答

(1) h 個の同じ球を k 個の区別できる箱へ、空箱がないように入れる。各箱に入る個数を x1,x2,,xk とすると x1+x2++xk=h,xi1 である。h 個を横に並べたすき間 h1 個のうち、k1 個を仕切りに選べばよい。したがって総数は h1Ck1 である。

(2) a の連が p 個であるとする。a の連と b の連は交互に現れるので、b の連数を q とすると、始まりと終わりの文字によって q=p1,q=p,q=p+1 のいずれかである。ただし b は5個しかないので 1q5 でなければならない。よって 1p6 について表にするとpq11,221,2,332,3,443,4,554,565である。

(3)
全体の順列数は、12箇所のうち a を置く7箇所を選んで 12C7=792 通りである。 a の連が p 個、b の連が q 個であるとする。7 個の ap 個の空でない連に分ける方法は 6Cp1 通り、5 個の bq 個の空でない連に分ける方法は 4Cq1 通りである。さらにブロックの並びは、p=q なら a から始めるか b から始めるかの2通り、p=q+1 または q=p+1 なら1通りである。

連の総数が 4 のとき、可能なのは (p,q)=(2,2) だけである。したがって通り数は 26C14C1=264=48 である。

連の総数が 7 のとき、可能なのは (p,q)=(3,4),(4,3) である。したがって通り数は6C24C3+6C34C2=154+206=180である。

連の総数が 11 のとき、可能なのは (p,q)=(6,5) だけである。したがって通り数は 6C54C4=6 である。

よって求める確率はそれぞれ48792=233,180792=522,6792=1132である。

別解

解法2

方針

一方の文字の連を先に作り、その間と両端の隙間へ他方の正の連を配置する。始端・終端の場合分けを隙間選択として数える。

解答

(1)
h 個の球の間の h1 個の隙間から k1 個を仕切りとして選ぶのでh1Ck1.(2)
ap 個の連を並べると、その間に p1 個、両端を含めて計 p+1 個の隙間がある。
b の連は内部の隙間には必ず入り、両端には0個、1個、2個入ることができる。したがってq=p1, p, p+1であり、1q5 を課すとpq11,221,2,332,3,443,4,554,565となる。

(3)
ap 個の正の連へ分ける方法は 6Cp1bq 個へ
分ける方法は 4Cq1 である。総連数4では (p,q)=(2,2) で、両端の
どちらに a を置くか2通りだから26C14C1=48.総連数7では (3,4),(4,3) なので6C24C3+6C34C2=180.総連数11では (6,5) なので6C54C4=6.全体は 12C7=792 通りだから、確率は順に233,522,1132.

総評

難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安は30分。連の個数を直接列で数えるのではなく、各文字を正の長さのブロックに分けてから交互に並べると見通しがよい。(3)では p=q のときだけ始まりの文字が2通りある点が重要で、ここを忘れると連の総数4の場合などが半分になる。a は7個、b は5個なので、分割数がそれぞれ 6Cp14Cq1 になることも丁寧に確認したい。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2000年度 後期日程 数学 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。