方針
なので、 と の位置を 、 とおく。線分 の延長方向を使って の座標を表せば、、 を消去して2つの楕円が得られる。指定値では2つの楕円が対称になり、共通部分は4象限で同じなので、第1象限で上側境界が切り替わる交点 を境に積分する。
解答
(1) を 軸上、 を 軸上に取り とする。向きを表すために とおく。 である。 は を 側へ延長し、 となる点なので である。したがって とおけば であり、 である。
同様に、 は を 側へ延長し、 となる点なので である。したがって である。
(2) 、 のとき である。したがってである。
2つの楕円は 軸、 軸および直線 に関して対称である。第1象限の交点を求めると、2式を引いてより で、第1象限では である。これを に代入して だから であり、交点は である。
第1象限で、 では の上側が低く、 では の上側が低い。よって共通部分の面積はである。
第1の積分では とおく。 から までで は から まで動くのでである。第2の積分では とおくと、 は から まで動くのでである。
したがって第1象限の面積は であり、全体の面積はその4倍だから である。
別解
解法2
方針
指定値では原点中心の2楕円になるので極座標で共通部分の動径を比較する。直線 で境界が切り替わる。
解答
(1) とおく。延長方向からよって(2)
指定値では極座標 では第1象限の では であり、残りは対称である。
したがって第1象限の共通面積は とおけばさらに とおくと, はそれぞれ に対応する。よって全体はその4倍だから
総評
難度は10段階中8、計算量は10段階中7。目安は36分。(1)では延長方向をベクトルで表すと、楕円の長半径・短半径が自然に出る。 と の符号が逆になるため、座標を暗算で置くと間違いやすい。(2)は2つの楕円の共通部分で、対称性により第1象限だけ積分すればよい。交点 で上側境界が切り替わること、2つの積分の が打ち消し合うことが計算の検算になる。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。